外反母趾
英語
Bunion
Hallux valgus
外反母趾
足の親指(母趾)が小趾のほうへ側屈(外反)して、親指の付け根(第一中足趾節関節)が内側へ突出することにより同部に疼痛が生じる疾患を外反母趾という。
症状は母趾の変形と疼痛である。
また突出した母趾付け根にはバニオンと呼ばれる滑液胞の腫脹や、足底にタコの形成を認める。
バニオンは疼痛と発赤を伴い、痛風発作と間違えられることがある。
参考 医歯薬出版株式会社 臨床医学各論 第2版 第8章 整形外科疾患 P144
足はからだの土台
外反母趾になる原因には、足趾を使わない歩行、足の内在筋の弱化、足関節捻挫などの外傷後の足部関節機能障害の残存、靴やストッキングによる圧迫、スポーツや労働による特殊な足趾・足部の使い方、リウマチなどの病的要因などがあげられます。
外反母趾になると足底に正しく体重をかける事ができなくなり不安定な立ち方、歩き方になってしまいます。
その結果、躓いて転倒しやすくなったり、捻挫しやすくなったりと負傷をしやすくなってしまいます。
更に、足の内側に体重をかけない歩き方をしていると、O脚や変形性膝関節症に発展してしまう可能性が高くなります。
また、歪みを上部で補おうとするため股関節や骨盤を支える筋肉、脊柱を支える筋肉にも負担をかけてしまい、股関節痛、腰痛、背部痛、頚部痛、頭痛につながる事もあります。
当院での外反母趾治療
外反母趾になってしまう原因は一人ひとり違うため、まずは患者様のお話をじっくり聞かせて頂き、原因を一緒に探り、原因となる環境、行動を変えていくアドバイスをします。
その上で、徒手整復やテーピング療法を用いて、疼痛の程度、変形の程度に合わせた治療を行います。
外反母趾の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
湧泉(ゆうせん)、承山(しょうざん)、足三里(あしさんり)、 承筋(しょうきん)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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関連外部リンク
Hallux Valgus
National Institutes of Health (.gov)
Hallux Valgus
Orthobullets
Hallux Valgus - Bunions
UW Orthopaedics and Sports Medicine