気管支原性癌
Bronchial cancer
もくじ
肺がんの医学
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気管支原性癌
気管支原性癌は、気管支に発生する扁平上皮癌や小細胞癌の呼称です。
気管支原性癌の起源
肺癌の主な原因は喫煙だとされています。
肺がんの癌細胞は、最初、気管支の粘膜に発生して多量の咳や血痰を引き起こすことが多いといわれています。
腫瘍細胞は喀痰検査によって悪性か良性か同定されます。
やがて癌細胞は、肺腫瘤としてX線上に観察されるようになります。
気管支原性癌の転移
その後、気管支肺(肺門)リンバ節に早期に転移し、他の胸部のリンパ節にも転移する過程をたどるのが一般的です。
気管支原性癌の癌細胞の血行性転移は、主に、脳、骨、肺、副腎などにみられます。
腫瘍細胞の転移経路として考えられるのは、
→肺内の洞様毛細血管や細静脈の壁
→循環系
→肺静脈
→左心
→大動脈
→それぞれの転移先
センチネルリンパ節
気管支原性癌が発生して鎖骨上リンパ節に転移すると、鎖骨の上が腫れて肥大することが確認できます。
鎖骨上リンパ節の肥大は、センチネルリンパ節とよばれ、胸部と腹部の癌の可能性を意味します。
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参考文献
グレイ解剖学 原著第4版
Richard L.Drake (著)
A.Wayne Vogl (著)
エルゼビア・ジャパン株式会社
第4版 2019
関連リンク
縦隔腫瘍
KYUSHU UNIVERSITY HOSPITAL CANCER CENTER
原発性肺がん
神奈川県立がんセンター呼吸器グループ
Lung Cancer
Cleveland Clinic.