胸膜と肺の体表解剖
Body surface anatomy of the pleura and lungs
もくじ
肺がんの医学
執筆者
胸膜頂と肺尖部
胸膜頂と肺尖部は、胸郭上口を通って鎖骨の後上方、胸鎖乳突筋の腱の外側に位置する鎖骨上窩へと伸びます。
肺の前縁
肺の前縁は、第2肋軟骨と第4肋軟骨の間の壁側胸膜反転線の前縁に沿っています。
左肺の前縁は心切痕によって深い位置に弯入します。
右側の胸膜反転線は第4肋軟骨から第6肋軟骨に向かって下方に続きます。
胸膜反転線
両側の胸膜反転線と肺の前縁は第6肋軟骨の部位で外側に走行します。
胸膜反転線は、第8肋軟骨の高さで鎖骨中線に、第10肋骨で中腋窩線に、第12肋骨で肩甲骨線上に到達します。
肺の下縁
肺の下縁は第6 肋骨で鎖骨中線に、第8肋骨で中腋窩線に、第10肋骨で肩甲線上に達して、第10胸椎の棘突起まで続き、第12胸椎の棘突起に続きます。
壁側胸膜
壁側胸膜は、肺よりも2つほど下の肋骨まで及びます。
肺の斜裂
肺の斜裂は、後方は第2胸椎の棘突起の高さ、前方は第6肋軟骨にかけて走り、上肢を頭の上に持ち上げたときに、下角が外側に回転する際の肩甲骨の内側縁の走行とー致します。
右肺の水平裂
右肺の水平裂は, 斜裂から第4肋骨と肋軟骨に沿って前方に伸びます。
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参考文献
臨床のための解剖学
佐藤達夫 著,翻訳
坂井建雄 翻訳
メディカルサイエンスインターナショナル
2008
関連リンク
体表からみた肺の位置関係
CLINICIANS
呼吸器の解剖・運動学
J-Stage
Anatomy, Thorax, Lungs - StatPearls
National Library of Medicine