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非結核性抗酸菌症

非結核抗酸菌(NTM)の種類

肺NTM症のうち一番多いのは肺MAC症です。

肺MAC症のM.A.C.はMycobacterium avium complexの略称です。

肺MAC症のcomplexはMycobacterium avium(アビウム菌)症とMycobacterium intracellulare(イントラセルラーレ菌)症の2種のことです。

Mycobacterium avium(アビウム菌)症の罹患率は、東日本でより高く、肺Mycobacterium intracellulare(イントラセルラーレ菌)症の罹患率は西日本でより高い傾向がみられる報告があります。

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非結核抗酸菌2001年に行われた調査

日本においてはMycobacterium avium(マイコバクテリウム・アビウム)とMycobacterium intracellulare(マイコバクテリウム・イントラセルラーエ)の2菌種を区別しないMycobacterium avium complex(マイコバクテリウム・アビウム・コンプレックス、MAC)が約8割で、でMycobacterium kansasii(マイコバクテリウム・カンサシ)によるものが約1割でした。

つまり、M. avium(マイコバクテリウム・アビウム)、M. intracellulare(マイコバクテリウム・イントラセルラーエ)、M. kansasii(マイコバクテリウム・カンサシ)の3っの菌種で全非定型抗酸菌感染症の9割以上を占めています。

肺NTM症のMACの次に多いのが肺Mycobacterium kansasii症です。カンサシ菌の感染です。その次に多いのが、肺Mycobacterium abscessus症です。アブセッサス菌の感染です。

非結核抗酸菌(NTM)の種類

肺NTM症のうち一番多いのは肺MAC症です。

M.A.C.はMycobacterium avium complexの略称です。

肺MAC症のcomplexはMycobacterium avium(アビウム菌)症とMycobacterium intracellulare(イントラセルラーレ菌)症の2種のことです。

Mycobacterium avium症の罹患率は東日本でより高く、肺Mycobacterium intracellulare症の罹患率は西日本でより高い傾向がみられる報告があります。

抗酸菌その他

M. xenopi、

M. scrofulaceum、

M. gordonae、


M. fortuitum complex(M. fortuitum、M. abscessus、M. chelonae)

M. fortuitum、

M. chelonae、

M. szulgai、

M. haemophilum、

M. shinjukuense、

M. ulcerans、

M. arupense、

M. marinum、

M. kumamotonense、

M. chimaeraなど

M. arupense は2006 年に新種として登録された、手、腕の滑膜炎を好発する菌種です。

以前欧米では断続的にM. chimaeraによる手術室汚染の報告が相次いだ。

肺NTM症の中で、肺Mycobacterium abscessus症は最も難治性といわれています。

肺MAC症の2つの病型

MAC(Mycobacterium avium complex) 症には、線維空洞型(FC型:fibro-cavitary type)と小結節・気管支拡張型(NB型:nodular-bronchiectasis type)の二つの病型があります。

後者の小結節・気管支拡張型、NB型は最近増えています。

肺MAC症線維空洞型

FC型は上肺野を中心として大・小の空洞が多発します。

塵肺症などの持病のある高齢の男性に好発する統計があります。結核後遺症、じん肺、COPD、間質性肺炎など肺に基礎疾患がある、喫煙や飲酒習慣のある中高年男性に 多くみられる傾向です。

肺の主に上葉(上の方)に、空洞を呈するのが特徴です。

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肺MAC症線小結節・気管支拡張型

NB型は気管支拡張所見とその周囲の散布性粒状・分枝状陰影が見られます。

基礎疾患のない痩せ形、たばこを吸わない、もともと肺に病気のない中高齢の女性に好発し、近年急増しています。

2つの病型の比較

FC型はNB型よりも難治性といわれていますが、NB型でも空洞を呈するものがあり、両者の区別は必ずしも明確にできるものではなく、どちらにも分類できないような場合もあります。