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商曲(しょうきょく) |

商曲 —— 「心の旋律を取り戻す、みぞおちの響穴」
あなたが飲み込んできた言葉。
まだ歌っていない想い。
そのすべてが、この一点から流れ出す準備をしている。
英語
Kidney(KI)17
Shangqu(Shang Bend)
商曲(しょうきょく)
足の少陰腎経17
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin
商曲
しょうきょく
shokyoku
取穴部位
下脘穴の外5分、臍上2寸に位置する。
仰臥位で腹部を緩めた状態にし、腹直筋の外縁を軽く指頭で触診して、わずかに圧痛や抵抗を感じる部分を探すとよい。
触れる際は、呼吸とともに腹部が静かに動く“腹式のリズム”に合わせると、皮膚と気の層が開きやすくなる。
筋肉
腹直筋
運動神経
肋間神経
知覚神経
肋間神経前皮枝
血管
肋間動脈、下腹壁動脈、上腹壁動脈

主治(臨床応用)
・胃痛、胃痙攣、腹部膨満、悪心、嘔吐
・消化不良、胃熱による口臭・げっぷ・食べ過ぎ後の不快感
・感情による食欲不振(怒り・悲しみ・焦燥が胃に影響している場合)
・肝脾不和・脾腎陽虚による中焦不調に適応
・精神的緊張が“みぞおち”に集まりやすい人への特効点
▶ **「食べること」と「感じること」のバランスを取り戻す経穴。**
名前の由来(オリジナル解釈)
「商」は五音で肺に属し、**清らかに発する“はじまりの音”**。
「曲」は**旋律や流れ、あるいは屈折や変化**を表す。
「商曲」は、“呼吸と感情、食欲と氣のリズムが交差する場所”。
心身の旋律が乱れたとき、ここに手を添えると調律されるように気が整う。
特に、気の上昇(怒り・焦り)や気の停滞(鬱・胃もたれ)に対して深い調整力を持つ。
▶ **「心が乱れると胃が鳴る」、その鍵を握るのが商曲である。**
象徴的意義・精神的作用
・“感情を飲み込む癖”がある人の、みぞおちのつまりを解く
・「何もしたくない」「気が重い」と感じたとき、ここが硬くなっていることが多い
・過去に「飲み込みたくなかった言葉や感情」が溜まっている場所でもある
・商曲への温灸や指圧は、「感情のうねりを言葉に変える力」を引き出す
▶ **商曲は、“気の旋律”が再び流れ出す、心の音叉。**
詩的・感覚的イメージ
・「胸に詰まった旋律が、ようやく外に流れ出す場所」
・「心の楽器が調律されると、胃も静かになる」
・「黙ってしまった感情に、やさしい音を与える」
▶ **商曲に触れる。それは、沈黙した気持ちにメロディを与えること。**
臨床応用のヒント
・ストレス性の食欲異常、機能性ディスペプシアに効果的
・「みぞおちがつまる」「何かが込み上げる」訴えに注目
・会話ができないほど落ち込んでいる患者でも、商曲を温めると呼吸が深くなるケースあり
・他の中焦の要穴(中脘、建里、陰都など)と組み合わせると、胃腸調整ラインが完成する
セルフケア・養生法
・夕食後にぬるめの温灸を3分ほど。過食後の不快感にも有効
・情緒が乱れて食べすぎたり食欲がなくなった時、両手でそっと触れ、深呼吸を3回するだけでも効果あり
▶ **商曲は、気の歌が戻ってくる場所。思いを飲み込む代わりに、整える術を教えてくれる。**
→石関(せきかん)
←肓兪(こうゆ)
→手の厥陰心包経
←足の太陽膀胱経
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