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鍼灸・整体・自然治癒

東洋医学の三焦

「情報循環の空間ネットワーク」

感情との関係、家族や組織内での“調整者”としての役割。

「詰まり」「分断」「抑圧」の象徴としての三焦。

三焦の上・中・下それぞれの「心理的な象徴性」。

三焦

三焦(さんしょう)は六腑のひとつで、胸部にある上焦、上腹部にある中焦、下腹部にある下焦の3つに分けられるとされている。

三焦は心包と同様に西洋医学的には実体のない臓器である。

水殻を消化して、気血を生じ、栄養を各部に送って、老廃物の排泄をはかる総合的な働きをして、体内の臓器機能の統合をはかると考えられている。

焦は、熱をもって食物を気血に化するという意味がある。

■三焦は「空間」や「流れ」を管理する目に見えない臓腑
三焦は物質的な器官ではなく、**気・水・血・情報の“道”を整える空間的ネットワーク**である。各臓腑の働きを統合し、適切な「順番」と「温度」でエネルギーが循環するように調整している。

■三焦と感情の「熱」の関係
「焦(しょう)」には加熱・燃焼の意味があり、情動の高ぶり(怒り・焦り・混乱)などの“感情の熱”にも関与している。特に抑圧された怒りが中焦や上焦にこもると、胸苦しさや喉のつかえとして感じられることがある。

■三焦は“組織”や“家庭”の中でも機能している
三焦は個体の内だけでなく、**複数の人が関わる場(家庭・職場・学校など)でも「見えない調整役」として働く**。例えば、誰かが無理をしていると、別の誰かが体調を崩すような“気のバランス”の崩れは、三焦の乱れとして解釈できる。

■三焦と「縦の流れ」
三焦は上焦(肺・心)、中焦(脾・胃)、下焦(肝・腎・腸)という**縦の流れの中で、陰陽・冷熱・気血津液の通り道を調整**している。
つまり、三焦の不調は、どこか1か所の問題ではなく、「縦のライン」の分断や停滞として現れる

東洋医学の三焦

三焦の病証

側頭部、頬部、喉、目、耳、肩、腕、上腕、肘、手指の痛みや病変

■三焦の熱は“詰まり”として現れる
とくに中焦・上焦に熱がこもると、喉のつかえ・顔面のほてり・目の充血・声のつまりとして現れやすい。これらは言いたいことを抑えている精神状態が関係していることもある。

■下焦の滞りは「冷えと鈍さ」
下焦が滞ると、下腹部の冷え、むくみ、性機能の低下などが出現する。これは「地に足がついていない」状態とも関係し、精神的にも不安定感や現実感の欠如につながる。

三焦の病証

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