HOME | 東洋医学 | 精神活動

精神活動

「東洋医学 精神 神とは」

「五神と五臓の関係」

「神明が曇るとは 東洋医学」

「魂と魄 違い 東洋哲学」

「心を整える東洋的アプローチ」

精神活動

「神なれば、則ち視るを以て見えざる無し。聴くを以て聞こえざる無し、為すを以て成さざる無し、この故に、憂患入ること能わざるなり、而して、邪気襲うこと能わざるなり。」(准南子:精神訓)

神とは、東洋医学では、生命活動を支配・統制している気である。
五臓にあって身体の機能を支配・統制している。

神には神、魂、魄、意、志などがある(霊枢:本神篇)
神は呼吸や心拍を適切に行わせる。

神が健全であれば、視る・聴くなどの知覚も健全で、思考・判断などの精神活動が健全である。

■“神”とは何か
“神”とは、特定の臓腑の一部ではなく、心・体・気のすべてを統合する「はたらき」である。
東洋医学では、神とは“存在の中核”であり、命のリズム、感情の調整、さらには「今ここにいる自分を知る力」そのものとされる。

■五神(ごしん)と五臓の関係

神の名称対応臓腑主な働き
神(しん)意識・思考・判断
魂(こん)創造力・情動・夢
魄(はく)本能・反射・肉体感覚
意(い)記憶・学習・思案
志(し)意志・持続力・生きる力


■精神の乱れと“神明”の状態
古典では精神の健やかさを「神明(しんめい)がはっきりしている」と表現する。
現代で言えば、目の輝き、声の力、表情の明瞭さがそれを表す指標である。
神明が曇れば、鬱・焦燥・幻覚・混濁など、現代の精神症状にも通じる。

■“神”は鍛えられる
神はただ“ある”のではなく、呼吸・姿勢・感情・意志の訓練によって鍛えられる。
整身・整息・整心といった日々の修養こそが、神を整える養生の根本である。

■神の失調と治療の要点
すれば:眠れない・驚きやすい・意識朦朧
すれば:興奮・不安・イライラ・妄想
→ 鍼灸では、神門・内関・百会・印堂・三陰交などで「神を鎮める」「神を戻す」ことを行う。

精神活動