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神経症の東洋医学

神経症の東洋医学

「神、清らかなれば、嗜欲乱すこと能わず。」(准南子:俶真訓)
「情に扶る者は、その神を害う。」(准南子:詮言訓)

神とは、東洋医学において、生命活動を支配・統制する最も高次の「気」の働き。
神は心に宿り、感情や判断、志、意識、思考までも含む。

■神は情を制し、情は神を動かす。
東洋医学では、神が清明であれば、情に乱されないとされる。
だが、慢性的な不安や抑圧が続けば、神は濁り、情(感情)のままに行動するようになる。

■神経症とは、「神」の機能不全
神経症(ノイローゼ)とは、本来の自分の感覚(神)と、頭の中の思考(意識・情)が乖離してしまった状態
心の奥では「違和感」を感じていても、それを否定し、表面の行動を“正常”に見せようとする。

この乖離こそが「神の不統一」であり、虚と実のねじれが、東洋医学でいう「心脾不和」や「肝鬱化火」を引き起こす。

■東洋医学的な主なタイプと対応

証型特徴代表症状
心脾両虚型 思いすぎ・疲れやすい・眠りが浅い 不安感・夢が多い・健忘・食欲不振
肝気鬱結型 感情の抑圧・胸のつかえ・ため息 緊張・イライラ・月経不順・腹部膨満感
痰熱擾心型 思考過多による熱化・心の混濁 強迫観念・不眠・焦燥感・悪夢

■神経症の本質:「神の声」を聞かずに生きること
東洋医学では、症状は「神」の語りであり、心身が一致していないことのサイン。
「何かが間違っている」と感じながらも、社会の価値観に合わせて行動し続けると、「神」は沈黙する。
それがノイローゼであり、本来の自己からの乖離

■回復の鍵は、「神明(しんめい)」の回復

■治療の本質は「神を整える」こと
神経症においては、単に症状を取るだけでなく、「心と体が一致した感覚」を少しずつ取り戻すことが何より大切です。
そのためには、鍼灸・手当・整息・自然とのふれあいなどを通して、神の曇りを祓う必要があります。

古典より抜粋

神経症(ノイローゼ)

神経症