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上迎香(じょうげいこう)EX-HN8 |

英語
Extra points-Head and Neck
EX-HN8
Shangyingxiang
Upper Welcome Fragrance
奇穴
上迎香(じょうげいこう)
Jogeikou(EX-HN8)
取穴部位
迎香(大腸経)穴のやや上方0.5寸から内側で、鼻唇溝の上端付近に取る。
鼻翼のすぐ外側で、深呼吸をしたときにわずかに動く部位。
軽く押すと鼻通りが変化することが多く、「呼吸の門」が開く感覚が得られる。
筋肉
上唇鼻翼挙筋、小頬骨筋、上唇挙筋
運動神経
顔面神経(頬筋枝)
知覚神経
上顎神経(眼窩下神経の枝)
血管
眼角動脈(顔面動脈および眼動脈の吻合枝)
主治
鼻閉、慢性鼻炎、蓄膿症、嗅覚障害、花粉症、頭痛、めまい、三叉神経痛、てんかん。
また、ストレス性の過呼吸や「息苦しさ」「においを感じない」など、呼吸と感覚の乖離にも応用される。
名前の由来
「迎香」とは、“香りを迎える門”を意味し、嗅覚・呼吸・生命の入口を象徴している。
その上に位置する「上迎香」は、「香りを高めて迎える」「気を通して香り(生命力)を導く」という意味をもつ。
古典的には“気と香の合する処”とされ、単なる鼻疾患への応用に留まらず、「心神の開門穴」とも呼ばれる。
臨床応用と意義
上迎香は、迎香とともに“呼吸を整え、感覚を開く”ための重要なペア穴。
現代では、慢性的な鼻づまりだけでなく、ストレスや感情抑圧による「息の浅さ」「香りを感じない感覚鈍麻」にも応用される。
これは単なる物理的閉塞ではなく、“心と身体の通路が閉じている状態”を整える作用と考えられる。
刺鍼の方法
皮内浅刺または斜刺で0.3〜0.5寸。
刺激は軽めに行い、反対側の迎香と併用することで左右の鼻道が均衡する。
軽い圧刺激や温灸でも効果的。
関連穴
迎香・印堂・攅竹・風池など。
鼻疾患には「迎香+上迎香+印堂」の組み合わせが呼吸調整に優れる。
感情的閉塞(ため息が増える、息を詰める癖)には「上迎香+風府+内関」の組み合わせが有効。
中医学的背景
上迎香は、肺経・大腸経・督脈の気が交わる部位であり、「鼻は肺の竅(あな)」とされる肺の機能を開く要穴。
気の停滞(気滞)や痰湿によって“香り”が感じられなくなると、感情も閉ざされやすくなる。
この穴を通じて、呼吸と心の流れを取り戻すことで、「外界との交流」が自然に回復していく。
養生の視点から
上迎香は、“息と香り”を意識する瞑想にも応用できるポイント。
人間関係や環境に敏感で「息苦しさ」を感じやすい人は、鼻まわりを温めながら深い呼吸を行うとよい。
左右交互の鼻呼吸を意識すると、自然に自律神経のバランスが整う。

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