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牽正(けんせい)EX-HN20 |

英語
Extra points-Head and Neck
EX-HN20
Qian Zheng
Pull Positive,Pull Correct
奇穴
牽正(けんせい)
Kensei(EX-HN20)
取穴部位
耳垂(耳たぶ)の前方0.5~1.0寸で、下関(頬骨弓の下縁陥凹部)から垂直に下へ引いた線と交わる部位。咬筋の前縁に取る。
取穴方法
軽く歯を噛みしめて咬筋の膨らみを確認し、その前縁で耳垂のやや下方にある陥凹を探す。ツボ探しの際は、咬筋が弛緩したときにわずかに指が沈み込む感覚を目安とする。
筋肉
咬筋、口角下制筋
運動神経
下顎神経(咬筋神経枝)
知覚神経
耳介側頭神経、下顎縁神経
血管
顔面横動脈、下歯槽動脈の枝
主治
顔面神経麻痺(特に口角の下垂)、顎関節症、耳下腺炎、歯痛、咀嚼障害、顔面のけいれんやしびれ、口角のたるみ。
また、美容鍼では「口角リフトアップ」や「左右の顔バランスを整える」目的にも応用される。
名前の由来
「牽」は引く、「正」は正すの意。
すなわち、“歪んだ顔面の筋や経気の流れを引き戻し、正す”という意味を持つ。
古来、顔面神経麻痺で口角が歪んだ際、正中に向けて「牽いて正す」要穴として重視された。
中医学的考察
本穴は「陽明胃経」との連携が深く、顔面部の気血をめぐらせる補助経として働く。
陽明経の気滞・血瘀により現れる「口角偏斜」「頬の張り」「顎関節の違和感」などに対し、局所の瘀滞を解き、気を正しく導くことで自然治癒力を高める。
また、「牽正」は“外形を整える”ことから、心身の内外のバランスを調える象徴的なツボでもある。
臨床応用と注意点
・刺鍼は直刺0.3~0.5寸。顔面神経枝に注意し、深刺しすぎないこと。
・顔面神経麻痺の際は、同側の地倉・頬車・下関と併用すると効果が高まる。
・慢性の顔面けいれんには、軽刺激で定期的に整える施術が有効。

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