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頬裏(頬里)(きょうり)EX-HN22 |

英語
Extra points-Head and Neck
EX-HN22
Jia Li
Cheek Inside,Back of Cheek
奇穴
頬裏(頬里)(きょうり)
Kyouri(EX-HN22)
取穴部位
口角の高さで、口腔内に人差し指を入れ、頬粘膜を外側へ軽く押し広げると、歯列と頬粘膜の間に小さなくぼみが触れる。その中央付近が本穴。
※「口角からまっすぐ奥に1寸」という解説が一般に多いが、実際は歯列‐頬粘膜間の“可動の谷”の中心を探る方が正確。個人差が大きいため、距離よりも触診を優先する。
筋肉
頬筋(主)/口輪筋・笑筋(連動的)
運動神経
顔面神経(頬骨枝・頬筋枝)
知覚神経
上顎神経(V2)・下顎神経(V3)の頬神経枝
血管
顔面動脈の頬枝/上顎動脈の分枝
主治
・頬部のしびれ、痛み、違和感
・三叉神経痛(特に頬神経領域)
・顔面神経麻痺による口角の偏り
・口内炎、口腔粘膜炎、歯肉の腫れ
・噛みしめ癖・顎関節症による頬の緊張
・脳卒中後の口周囲の拘縮ケア
・熱毒・上焦の鬱熱(解毒・消腫目的)
名前の由来
「頬の“里”=集まるところ」という意味。
頬裏は、外からは触れられず、**内側だけで完結する“隠れた領地(里)”**のような構造になっている。
口輪筋・頬筋・粘膜・脂肪体・神経血管束が集中し、上焦の熱や毒が“とどまりやすい場所”であることから、
「頬の内に潜む気血の集まる処=頬里」と名づけられた。
取穴のコツ(臨床的注意点)
- 穴位は粘膜面にあるため、**皮膚上からは触れない“内側の経穴”**であることが最大の特徴。
- 噛みしめの強い人は頬筋が硬く、穴を探しにくいため、軽く「イー」と口を横に広げてもらうと位置が明瞭になる。
- 鍼の場合、粘膜は血流が豊富で治癒が速い反面、出血しやすいため**浅刺で十分に効果**が出る。
- 強圧での指圧は粘膜を傷つけやすいので、治療者側は**清潔操作と優しい接触**を徹底する。
臨床での特筆点(オリジナル解説)
頬裏は、 ●感情の抑圧 ●歯を食いしばる癖 ●ストレス性の“顔の緊張” が直接現れる“感情の出口”でもある。 頬裏に軽い圧を加えると、緊張していた頬筋が緩み、口角が自然と左右対称に戻ることが多く、 「内面のこわばりが外面に表れたものを、内側からほどく穴」 として非常に使いやすい。

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