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新設(しんせつ)EX-HN23 |

英語
Extra points-Head and Neck
EX-HN23
Xin She
New Establishment
奇穴
新設(しんせつ)
Shinsetsu(EX-HN23)
取穴部位
後頚部で、C3–C4棘突起間の高さから、胸鎖乳突筋の後縁を触り、そのすぐ後ろの筋溝を外側へたどると小さなくぼみがある。そこから正中線の外方1.5寸が本穴。
※一般的に「C3–C4の外1.5寸」と記載されるが、個体差が大きく、**“胸鎖乳突筋後縁の緩む点”**を指標にするほうが正確。
筋肉
僧帽筋上部線維/頭板状筋/頭半棘筋
運動神経
副神経(僧帽筋支配)
頚神経叢筋枝
脊髄神経後枝
知覚神経
頚神経後枝
小後頭神経(C2–C3)
血管
頚横動脈・後頭動脈の分枝
主治
・頚背部のこわばり・寝違え
・肩甲間部の牽引痛(板状筋の緊張由来)
・咳・喘息・気管支のぜいぜい感
・鼻づまり・アレルギー性鼻炎
・風寒による頭痛・項部の重だるさ
・回転性めまい・ふらつき
・自律神経失調(交感優位の緩和)
・不眠・胸のざわつき(頭頚部気滞)
・耳鳴り・難聴・後頭部の鈍痛
・頚部リンパ節の張り感
名前の由来
「新設(しんせつ)」は、
**“新しく設けられた気の交換所”**という意味を持つ。
首の後側は、頭部へ上がる陽気と体幹へ降りる陰気が交差する“交通の場”。
その交差点の中でも、C3–C4周辺は、
・呼吸器(気管支)
・咽喉
・胸上部
から上がってくる気が最も詰まりやすい。
その滞りを**「新たな通路を設けるように開く」**という臨床作用から
“新設”と名付けられたとされる。
取穴のコツ(臨床家向けオリジナル)
- 患者に軽くうなずいてもらうと僧帽筋上部が緩み、穴位のくぼみが浮き上がる。
- C3–C4周辺は皮膚の動きが硬くなりやすいため、**皮膚の滑走を指標**にすると位置がぶれない。
- 呼吸器症状に使用する場合、吸気のピークで軽く押圧すると咳反射が減りやすい。
- 鍼は浅めで十分。深刺は必要ない。**「皮膚筋膜の硬さをほどく」**意識が効果的。
臨床での特筆点(他サイトにない独自視点)
新設は、首より上に上がりすぎた“過緊張の気”を解放する作用が強い。 そのため、 ●仕事・家庭・対人など「頭の中だけで戦い続ける」タイプ ●胸の奥に緊張を抱え、呼吸が浅い人 ●自律神経のオン/オフが切り替わらない人 に特に反応が良い。 鍼灸では、 「胸の奥で渋滞した気を、頚の後ろで“逃す”穴」 として用いると、1穴でも体感変化が出やすい。

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