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血圧点(けつあつてん)EX-HN24 |

英語
Extra points-Head and Neck
EX-HN24
Xieya Dian
Blood Pressure Point
奇穴
血圧点(けつあつてん)
Ketsuatsuten(EX-HN24)
取穴部位
後頚部で、C6–C7棘突起間の高さから指を外側へ滑らせ、
僧帽筋外縁の緩む小さなくぼみを探す。そこが正中線より外方2寸で本穴。
※頚椎は個体差が大きいため、棘突起の数え間違いが起こりやすい。
最終頸椎であるC7は、前屈で大きく飛び出す骨として触診できるため、そこを基準に上へ一つ戻るとC6–C7間が確実に取れる。
筋肉
僧帽筋
頭板状筋
頭半棘筋
菱形筋
運動神経
副神経(僧帽筋)
頚神経叢筋枝
脊髄神経後枝
肩甲背神経(菱形筋)
知覚神経
頚神経後枝
血管
頚横動脈・椎骨動脈の枝
主治
・高血圧、低血圧の調整
・自律神経失調(交感神経の過緊張)
・項頚部のこわばり、首の痛み
・肩上部の重だるさ、血行不良
・めまい、ふらつき
・ストレス性頭痛、後頭部の圧迫感
名前の由来
「血圧点」は、
“血が昇りすぎる時は下げ、足りない時は持ち上げる”
という、双方向の調整作用をもつ特異な穴として知られることから名付けられた。
首の後ろは、
・頭部へ上がる動脈(椎骨動脈)
・脊髄周囲の自律神経
・肩甲帯に向かう血流
が交差する“循環の交差点”。
その交差点が詰まると、
●頭部へ血が上がりすぎる(高血圧・のぼせ)
●逆に上がらない(低血圧・ふらつき)
どちらも起きやすい。
血圧点はこの渋滞を“解く”働きがあるため、
**「血圧の調整を司る穴=血圧点」**と呼ばれた。
取穴のコツ(臨床向け)
- C7を必ず確認する。前屈で突出するのがC7、戻らないのがT1。
- 僧帽筋の外縁と肩甲挙筋の境目がふっと緩む地点が目標。
- 圧痛は浅い層よりも“奥の鈍い圧”として出ることが多い。
- 呼気に合わせて押圧すると、交感神経の緊張が取れやすく、血圧調整効果が高まる。
臨床での特筆点(オリジナル解釈)
血圧点は、**「頭と身体のバランスを整える穴」**として特に有効。 強いストレス・心配・怒りなどで頭に気が上りやすい人は、 交感神経が慢性的に優位になり、首の後ろが硬くなる。 この穴を使うことで、 ・頭に昇った余分な血を下げる ・停滞して上がらない血を上げる という“両方向の調整”が自然に起こる。 鍼灸臨床では、 「緊張の抜け道を首の後ろに作る」 という感覚で用いると効果が安定しやすい。 特に高血圧の患者では、刺した瞬間に肩上部の圧迫感がスッと抜けることが多い。

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