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腰宜(ようぎ)EX-B6 |

英語
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EX-B6
Yao Yi
Suitable for the Back,Waist Moderate
奇穴
腰宜(ようぎ)
Yougi
取穴部位
第4腰椎棘突起下(L4)の高さで、後正中線から外方3寸。
L4棘突起は腸骨稜の最上部を結んだ線(ヤコビー線)の高さに一致しやすく、まずそのラインを基準に棘突起を正確に触知する。
その後、皮膚の張り・脂肪の厚みでズレやすいため、外方3寸は必ず指幅ではなく骨格に沿って水平に確認する。
筋肉
広背筋、腰方形筋、脊柱起立筋群(最長筋・多裂筋)
運動神経
胸背神経、腰神経叢の筋枝
知覚神経
腰神経後枝
血管
腰動脈、腰静脈叢
主治
・婦人科領域の不正出血や周期の乱れ
・慢性腰痛、動作開始時の腰のこわばり
・多裂筋・腰方形筋の痙攣、反り腰による腰下部の不快感
・中医学では「衝任の乱れ」に伴う下腹部の張り、冷え、腰の重だるさ
・骨盤内の血行低下が背景となる泌尿・生殖系の不調
名前の由来
“宜”には「調える・適する・バランスを整える」という意味がある。
腰部の構造が大きく下方にカーブし始めるL4付近は、
腰と骨盤のバランス(宜)をつかさどる要所 とされ、
ここが乱れると腰痛だけでなく骨盤内臓の働きにも影響が出る。
そこで本穴は、
「腰を本来の状態に適わせる(宜する)場所」
という意味を込めて「腰宜」と名づけられたと考えられる。
古典文献での詳細な語源説明は少ないため、解剖学的作用と中医理論を統合した合理的解釈である。
取穴のコツ(オリジナル臨床視点)
・腰方形筋の外縁付近でわずかに「密度の違う感触」があり、そこが本穴のポイントになりやすい。
・骨盤の歪みが強い人は左右差が大きく、圧痛での確認が有効。
・婦人科症状に関連する場合、押圧により下腹部に「じんわり温かさが降りていく感覚」が出ることが多い。
その他重要事項
・本穴は八髎穴より上に位置し、骨盤臓器(子宮・卵巣・膀胱)へ向かう神経の過渡域にあたる。
・L4レベルは腰椎の可動性が変わる境目のため、筋・靭帯の緊張が集まりやすい。
・腎兪・大腸兪・関元兪などと合わせると、腰部と下腹部の循環改善効果が高まる。
・慢性腰痛では「押すと抜け感がある側が弱い側」と判断材料にしやすい。

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