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内膝眼(ないしつがん)EX-LE4 |

英語
Extra points-Lower Extremities
EX-LE4
Neixiyan
Inside Knee Eye, Inside Eye of the Knees
奇穴
内膝眼(ないしつがん)
Naishitsugan(EX-LE4 内側膝眼)
取穴部位
膝を軽く屈曲した状態で、膝蓋骨下縁の両側にできるくぼみのうち、内側の陥凹部に取る。
坐位または仰臥位で膝を立て、膝蓋靭帯と内側膝蓋支帯の間を指で軽く押さえると、圧痛や空虚感を感じる部位が目安となる。
筋肉
内側広筋腱・膝蓋靭帯・鵞足部の浅層に位置する。
運動神経
大腿神経(内側広筋枝)
知覚神経
伏在神経膝蓋下枝、前皮神経分枝
血管
下行膝動脈・内側膝動脈枝・膝蓋動脈網
主治
膝関節炎、滑膜炎、膝蓋靱帯炎、変形性膝関節症、関節内水腫、膝の冷感・しびれ、下肢のだるさ。
また、長時間の座位やストレスによる「膝周囲の気滞・水滞(むくみ・冷え)」に対しても有効。
内側膝の循環を改善し、経絡の気血を通じさせることで、下焦(腰~膝~足)の冷えを和らげる。
名前の由来
「膝眼(しつがん)」とは、膝の下に開く“目(あな)”のようなくぼみを意味する。
そのうち内側にあることから「内膝眼」と呼ばれる。
古くはこの部位を“膝の気門”とみなし、膝の内側で滞った湿気や冷気を排する“通気の孔”と考えられていた。
臨床応用と意義
内膝眼は「内側の気血の滞り」に特化した調整点であり、外膝眼が“外動の障害”に働くのに対し、内膝眼は“内側の停滞”に働く。
特に、内側半月板損傷や鵞足炎など、膝内側の局所トラブルに対して高い臨床効果を示す。
また、脾経・肝経との経絡連携が深く、身体の“内側にため込みやすい人”の体質調整にも応用される。
(例:感情を内に抑えるタイプ、考え込みやすい人、湿気・冷えに弱い人など)
刺鍼の方法
直刺または斜刺で0.5〜1寸。
膝蓋靭帯を避け、下方やや内方へ穏やかに刺入する。
関節液の停滞がある場合は、軽度の雀啄(じゃくたく)法で循環を促す。
関連穴
外膝眼・梁丘・陰陵泉・足三里・血海など。
内膝眼と陰陵泉を組み合わせることで、膝内側の湿・冷・気滞を総合的に調整できる。
養生の視点から
内膝眼は“冷え・湿を抜く膝の排水口”ともいえる。
お灸や温湿布を行うと、膝だけでなく下半身全体が温まり、立ち上がり時のこわばりが軽減することが多い。
長時間のデスクワークや冷房環境で膝が重く感じる人には、1日1回の温灸がおすすめ。

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