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膝眼(しつがん)EX-LE5 |

英語
Extra points-Lower Extremities
EX-LE5
Xiyan
Knee Eyes, Eyes of the Knees
奇穴
膝眼
しつがん
Shitsugan
取穴部位
膝を立てた姿勢で、膝蓋骨下縁の両側に現れる陥凹部に取る。内側を「内膝眼(ないしつがん)」、外側を「外膝眼(がいしつがん)」と呼ぶ。
膝蓋靱帯を中心に、親指と人差し指で膝蓋骨を挟むように押さえると、自然に指先が陥入する部位である。
触診すると柔らかく温かみを感じる部位で、膝関節包の前面に相当する。
筋肉
内側・外側膝蓋支帯、大腿四頭筋腱下部、膝蓋靱帯
運動神経
大腿神経分枝(特に内側広筋・外側広筋枝)
知覚神経
大腿神経前皮枝、伏在神経膝蓋下枝
血管
膝蓋動脈網(下行膝動脈、下膝動脈分枝)
主治
膝関節炎、膝蓋靱帯炎、変形性膝関節症、関節水腫、下肢倦怠、脚気、半月板損傷、膝の冷感・腫脹・屈伸困難。
特に、冷えや湿気による「寒湿痺(かんしつひ)」タイプの膝痛に適応する。
名前の由来
「膝眼」とは、膝蓋骨の下に開く二つの小さな陥凹部が、まるで“目(眼)”のように見えることから名づけられた。
古典では「眼は観るもの、膝の気血を観る窓」とされ、膝関節内の状態(気血の流通や炎症)を映し出す“観察点”でもある。
また、「眼」という字には“通す・見通す”の意があり、滞った気血を通し、膝に柔軟さを取り戻す象徴的な意味も含む。
臨床応用と特色
・膝関節前面の循環を改善し、関節液の滞留や炎症を鎮める。
・外膝眼は膝の外側痛(外側広筋炎や腸脛靱帯炎)に、内膝眼は内側痛(鵞足炎・内側側副靱帯炎)に特に有効。
・灸療法を併用することで、慢性的な「膝の冷え・重だるさ」を軽減。
・中医学的には「足陽明胃経」の経気がこの部に集まるため、脾胃虚弱による下肢のむくみや倦怠にも応用できる。
その他重要な事柄
膝眼は、膝蓋下脂肪体の血流を促し、膝関節前面の「気滞血瘀(きたいけつお)」を解除する働きを持つ。
現代的には、膝関節の**ポンプ機能**を回復させるツボとしても注目されており、軽い屈伸運動と組み合わせて刺激することで、関節内圧を整え、老廃物の排出を促す効果が高い。
また、鶴頂穴と併用すると、膝の上下両面からエネルギー循環を開く「膝の気の門」が完成する。

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