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胆嚢点(たんのうてん)EX-LE6 |

英語
Extra points-Lower Extremities
EX-LE6
Dannangxue
Gallbladder Point
奇穴
胆嚢点
たんのうてん
Tannoten
取穴部位
陽陵泉(ようりょうせん)穴の直下約1寸、押圧すると鈍い圧痛や響きを感じる部位に取る。
脚を自然に伸ばした状態で、腓骨頭の下縁を触知し、そのすぐ下外方で最も圧痛のある点を探ると良い。
取穴の際は、やや足関節を背屈させると陥凹が明確になりやすい。
筋肉
長腓骨筋、ヒラメ筋上部線維
運動神経
浅腓骨神経(L4~S1)
知覚神経
外側腓腹皮神経(総腓骨神経の枝)
血管
前脛骨動脈、腓骨動脈の分枝
主治
胆嚢炎、胆道ジスキネジー、肝胆うっ滞、右季肋部痛、黄疸、消化不良、頭痛、耳鳴、下肢麻痺、坐骨神経痛。
また、感情の停滞(怒り・焦り・不安)から生じる「気滞化火」にも応用され、情動による肝胆の不調に対して効果を発揮する。
名前の由来
「胆嚢点」という名は、この経穴が胆嚢の働き(疏泄・決断・胆汁の排出)と密接に関係することから名づけられた。
陽陵泉が「筋会の穴」として全身の筋肉の張りや動きを司るのに対し、胆嚢点はその下に位置して「筋の滞り=気胆の滞り」を解く“実働の門”とされる。
つまり、胆嚢の「動」と「通」を促す実践的なツボであり、古来より「胆の声を聴く穴」とも呼ばれていた。
臨床応用と特色
・右季肋部の張り・痛み・不快感に対し、陽陵泉とともに取穴することで、胆汁うっ滞や肝気鬱結の緩解を助ける。
・肩や頚部のコリ、特に「イライラ」や「ストレス」による筋緊張には、手三里や太衝と併用するとよい。
・「胆の気」は決断力を司るとされるため、胆嚢点を用いることで、迷いや優柔不断に陥った精神状態を整理する効果もある。
・現代臨床では、胆嚢や肝臓由来の反射痛(右肩・肩甲部痛)へのアプローチ点としても注目される。
その他重要な事柄
中医学では「肝胆同源」と言われ、胆の通路が滞ると肝気も鬱しやすく、身体だけでなく精神面にも影響を及ぼす。
胆嚢点の圧痛の強さは、そのまま肝胆系の滞り(ストレス・脂肪代謝異常・怒りの抑圧)を反映するとも言われる。
灸を施すことで、冷えや湿による胆経の気血停滞を解消し、肝胆の温通を促して精神的な晴れやかさを取り戻す。
特に陽陵泉と組み合わせると「胆の気が開く」感覚があり、施術後に深い呼吸が自然に起こることが多い。

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