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肘尖(ちゅうせん) |

英語
Extra points-Upper Extremities
EX-UE01
Zhoujian
Elbow Tip
奇穴
肘尖(ちゅうせん)
Chusen
取穴部位
肘関節後面、尺骨肘頭の最も突出した先端に取る。
肘を軽く屈曲させると明瞭に触知できる骨性指標であり、左右差が少なく再現性が高い。
取穴方法
肘を90度前後に屈曲させ、肘頭の尖端を指腹で確認する。
骨の直上に取穴し、深刺は行わず、軽刺激または瀉法を主体とする。
炎症傾向が強い場合は、刺鍼よりも瀉血・按圧・温冷刺激の使い分けが重要。
筋肉・靭帯
上腕三頭筋腱、肘関節包
運動神経
橈骨神経(上腕三頭筋支配領域)
知覚神経
後上腕皮神経、尺骨神経の皮枝
血管
肘関節動脈網、上腕深動脈、尺側側副動脈
主治
・皮膚の化膿性炎症、毛嚢炎、せつ、よう、皮下膿瘍
・かさぶたを伴う慢性炎症、治りにくい皮膚トラブル
・壊疽様の循環不全による局所症状(補助)
・高熱を伴う急性炎症の初期調整
・急性腹症様症状における反射的鎮静(古典的応用)
名前の由来
「肘尖」とは、肘という関節の“最も先鋭な一点”を意味する名称である。
この部位は、身体構造上、
末端でありながら中枢的な反応点
という二重性を持つ。
古典において肘尖が「激しい炎症」「急性の毒」「化膿」に用いられてきたのは、
肘が“熱と毒の逃げ道”として認識されていたためである。
その他重要な事柄(臨床的視点)
・肘尖は「熱がこもり切った時」に反応が出やすい奇穴である。
・局所が赤く腫れる、硬結が強い、触れると鋭い痛みが出る場合は適応。
・現代的疾患名(虫垂炎・コレラなど)は、
全身性の急性炎症・中毒状態を象徴的に表現したものであり、
直接治療点というより「熱を抜く反射点」として理解すると誤りがない。
・慢性疾患よりも、急性・亢進・過剰反応の鎮静に向く。
・精神的な怒り・抑圧が身体に炎症として現れるタイプにも反応が出やすい。

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