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二白(にはく) |

英語
Extra points-Upper Extremities
EX-UE2
Erbai
Two Whites
奇穴
二白(にはく)
Nibyaku
取穴部位
前腕掌側、手関節横紋の上方4寸。
橈側手根屈筋腱の橈側と尺側、左右対称に並ぶ2点に取る。
手掌を上に向け、前腕中央で最も緊張が集まりやすい部位。
取穴方法
前腕を軽く回外させ、橈側手根屈筋腱を明確に触知する。
腱の両側の陥凹部にそれぞれ取穴するため、「一点」ではなく「対」で扱うことが重要。
片側のみでは効果が不十分になりやすく、必ず二点同時刺激を基本とする。
筋肉・靭帯
橈側手根屈筋、長掌筋、前腕屈筋群筋膜
運動神経
正中神経(前腕屈筋群支配)
知覚神経
内側前腕皮神経、外側前腕皮神経
血管
前骨間動脈、橈骨動脈枝
主治
・痔核、脱肛、痔疾による下血
・しぶり腹、排便後の不快感
・肛門部のうっ血、圧迫感、灼熱感
・長時間の座位や緊張による骨盤内循環障害
名前の由来(オリジナル解説)
「二白」とは、文字通り「二つの白」。
ここでいう“白”は、色ではなく、
気血が抜け、流れが滞り、力を失った状態を象徴する。
肛門疾患は、下に落ちきれなかった血と、上に戻れない気が
行き場を失って停滞した結果として現れる。
二白は、その停滞を“上流側”からほどくための対の関門であり、
一つではなく、二つ同時に開くことで流れが回復する。
その他重要な事柄(臨床的視点)
・二白は「肛門の局所治療点」ではなく、
前腕を使って下半身のうっ血を解く奇穴である。
・精神的緊張、我慢、長時間の同一姿勢が続く人ほど反応が強い。
・痔が「出血する」「腫れる」「引っ込まない」など状態が変化する時、
前腕のこの部位に硬結・圧痛が現れやすい。
・刺鍼だけでなく、持続的な指圧や温熱刺激も有効。
・排便時に力みすぎる癖を持つ人には、生活指導と併用すると効果が安定する。

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