HOME | 経絡・経穴(ツボ) | 奇穴 | 中泉

経絡・経穴(ツボ)

中泉(ちゅうせん)

英語
Extra points-Upper Extremities
EX-UE3
Zhong Quan
Middle Spring

奇穴

中泉(ちゅうせん)
Chusen

取穴部位
手関節背側。
人差し指と中指をそろえて手背中央を手首方向へなぞり、
手関節背側横紋と交わる点。
解剖学的には、手関節背側横紋の中央とタバチエール(嗅ぎタバコ入れ)の中間に位置する。

取穴方法
手関節を軽く屈曲させると背側の腱が浮き上がる。
総指伸筋腱の間で、圧迫すると鈍い響きや熱感を感じやすい部位を探る。
急性症状では片側、慢性や内臓反応が強い場合は左右両側を用いる。

筋肉・靭帯
伸筋支帯、総指伸筋腱、長・短橈側手根伸筋腱

運動神経
橈骨神経(深枝)

知覚神経
後前腕皮神経

血管
背側手根動脈網、後骨間動脈

主治
・胸痛、胸苦しさ、動悸
・咳、喘息、息切れ
・狭心症様症状、前胸部の圧迫感
・胃痛、胃部膨満感、悪心、つわり
・吐血、胸やけ、上腹部の不快感
・手掌・手背の熱感、手関節炎、腱鞘炎

名前の由来(オリジナル解説)
「中」は、身体の中心・要・交差点を意味し、
「泉」は、内から湧き上がる生命の流れを表す。

中泉は、心(胸)・肺(呼吸)・胃(中焦)の反応が
一点に集まりやすい場所であり、
体の深部で滞った流れが、ここに“噴き出す”ように現れる。

症状が胸に出ても、胃に出ても、呼吸に出ても、
その根が「中心の詰まり」にあるとき、中泉は鋭く反応する。

その他重要な事柄(臨床的視点)
・中泉は局所の手関節治療点ではなく、
 内臓ストレスが末梢に現れたサインを読む奇穴である。
・精神的緊張、我慢、感情の抑圧が強い人ほど圧痛が明瞭。
・胸部症状と胃症状が同時に出るタイプに特に有効。
・強刺激よりも、持続的で静かな刺激の方が内臓反応を整えやすい。
・「手が熱い」「胸が詰まる」「胃が重い」が同時にある場合、優先的に使える。

奇穴 中泉

関連記事

奇穴