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落枕(らくちん)EX-UE8 (外労宮) |

英語
Extra points-Upper Extremities
EX-UE08
wai Lao Gong(外労宮)
Exterior Palace of Toil
奇穴
落枕(外労宮)
らくちん
Rakuchin
取穴部位
手背にあり、第2・第3中手指節関節間の上約5分(第2・第3中手骨の間)に取る。
拳を軽く握ると骨間に小さな陥凹が生じ、そこが目標点となる。
取穴方法
圧痛点を確かめ、左右のうち圧が強く響く方を優先して取る。
針は直刺0.3〜0.5寸。指圧・灸も有効で、寝違えの直後に行うと特に効果的。
刺激中に首をゆっくり動かすと可動域が自然に広がることが多い。
筋肉
背側骨間筋
運動神経
尺骨神経
知覚神経
橈骨神経
血管
第2背側中手動脈
主治
寝違え、項部強直、頸肩のこわばり、頭痛、肩背部痛。
特に「起床時に首が回らない」「振り向けない」といった急性症状に即効的に用いる。
名前の由来
「落枕」とは、「枕に落ちて目覚めた時、首が回らなくなっている」という意味。
古代中国では“睡中傷項(眠りの中で首を痛める)”とされ、この状態を治す特効点として命名された。
また別名「外労宮(がいろうきゅう)」は、手掌中央の労宮に対応する“外側の共鳴点”という意味で、
心包経と三焦経のバランスを取る陰陽対の作用を示している。
その他の重要事項
・「落枕」は経絡的に手少陽三焦経・手陽明大腸経の交差点上にあり、首から肩にかけての気の滞りを遠隔的に解く。
・現代的に見れば、頸部の筋緊張は自律神経の興奮や睡眠姿勢の乱れに関係し、
手背部の刺激は“末梢から中枢への反射”として過緊張を緩める働きを持つ。
・同時に「後谿」「外関」と組み合わせると、頸椎の可動性改善に相乗効果を発揮。
・手の甲という“外”にあるにもかかわらず、心身の内側(内労宮)と呼応して
「外をゆるめ、内を鎮める」独特の鎮静・調整効果を持つ。
・精神的緊張が強いタイプの寝違えにも用いられ、単なる筋肉痛ではなく“気の詰まり”としての首の硬直にも効果的。
臨床の一言メモ
「首を揉まずに治す首痛のツボ」。急性期ほど反応が明瞭で、
施術中に「もう動く!」と患者が驚くことも少なくない。
左右を比較し、痛みの強い側と反対の手の落枕を使うとより反応が早い。

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