特発性両側性感音難聴診断基準
英語
Diagnostic criteria for idiopathic bilateral sensorineural hearing loss
特発性両側性感音難聴診断基準
A.診断基準
特発性両側難聴とは次の3条件を満たす感音難聴のことである
1.進行性であること
2.原因不明であること
3.両側性であること
1.進行性について
進行性はオージオグラムによって追跡確認されたものであることを必要とする。
進行の速度は間わないが上記の理由で、とりあえずはかなり急速に進行するもの、またその時期を持ったものは具体的対象とする。
また、時期によって多少の変動を繰り返すものでも全体として悪化の傾向を示すものは含まれる。
2.原因不明について
原因とはその発症に明らかな時期的因果をもって難聴原因として既知の外的因子 (例えば騒音、外傷、中毒等、発現機構の明らかなもの) が関与していないことの意味である。
他疾患に合併したと思われるものでも、その因果関係が明瞭でないものは含まれる。
同じ理由で家族性難聴は含まれるが年齢変化と思われるものは除く。
3.両側性について
両側性とは、両側罹患という意味であり、常に両側が同様な病像を示すという意味ではないので、
両側性感音難聴で一側のみが進行するという例も含む。
4.除外条件
①めまい発作を繰り返すもの
②定型的突発性難聴
③頻繁に発作性聴力変動を繰り返すもの
(厚生省班研究1976年)一部変更
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関連外部リンク
Clinical features of idiopathic bilateral sensorineural hearing loss
National Library of Medicine
Sensorineural Hearing Loss - StatPearls
National Library of Medicine
Sudden onset hearing loss Causes, investigations and management
The Royal Australian College of General Practitioners