パーキンソン症候群の鑑別

Differential diagnosis of Parkinson's syndrome

パーキンソン病とは区別するパーキンソニズム(パーキンソン症候群の鑑別)

Step1

パーキンソンの運動症状(パーキンソニズム)の存在

●筋強剛

●4から6Hz安静時振戦

●姿勢の不安定
(一時的視覚障害、平衡機能障害、小脳失調、位置覚障害によらない)

Step2

パーキンソン病の除外項目

●パーキンソン症状の階段状悪化を伴う繰り返す脳卒中の既往がある

●繰り返す頭部外傷に既往歴がある

●明らかな脳炎の既往歴がある

●発症時に抗精神薬を服用している

●近親者に2人以上のパーキンソン発症がある

●長期にわたる症状の自然寛解がある

●3年以上経過しても症状が片側性である

●核上性注視麻痺がある

●小脳兆候がある

●初期には重篤な自律神経障害がある

●初期には記銘力障害、失語、失行を伴う重度の認知症がある

●バビンスキー徴候が陽性

●画像検査で脳腫瘍や水頭症がある

●L-ドーパ投与で、吸収不良がないのに、ある程度の改善が得られない

● MPTP(神経毒)暴露歴がないこと

Step3

パーキンソン病を示唆する事項
(3つ以上でパーキンソン病確実)

●一側性の発症

●安静時振戦が見られる

●進行性の経過がある

●発症時の症状の左右差が持続している

●L-ドーパ投与で、改善が得られる

●重度のL-ドーパ誘発性ジスキネジアを伴う

●5年以上にわたり、L-ドーパの効果が持続する

●発症から10年以上の経過である

参照 United kingdom Parkinson’s disease society brain bank diagnostic criteria for Parkinson’s disease

パーキンソン病

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