![]() |
眉沖(びしょう) |

見えない“プレッシャー”は、眉の上で抜けていく。
―眉沖は、閉じた額に風を通す、意識の小さな扉。
英語
Bladder(BL)3
Mei Chong(Eyebrow Ascension)
眉沖(びしょう)
足の太陽膀胱経3
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
眉沖
びしょう
bisho
取穴部位
攅竹の直上0.5寸(指1本分程度)で、眉毛の内端上方、額のやや丸みを帯びた部分。
個人差があるため、眉毛のラインをまっすぐ上に辿り、骨の軽い盛り上がりに触れる位置を目安とする。
精神的な緊張が強いと、ここに軽い圧痛を感じることがある。
筋肉
前頭筋、皺眉筋の上部
運動神経
顔面神経(側頭枝)
知覚神経
滑車上神経、眼神経の枝
血管
滑車上動脈、滑車上静脈

主治
・前頭部の鈍痛、緊張性頭痛
・目の疲れ・かすみ目・眼瞼けいれん
・精神不安、焦燥感、集中力の低下
・顔面神経麻痺の補助
・額の緊張感、表情の固さ、こわばり
名前の由来(独自解釈)
「眉」は攅竹のある部位、「沖」は“衝く・突き抜ける”という意味を持つ。
つまり「眉から勢いよく上昇する氣の通り道」と考えられる。
このツボは、**意識が閉じこもった状態から、外へと開かれる突破口**を意味する可能性がある。
中医学では、精神活動の中心である「神」が閉じ込められると、表情や判断が停滞するとされる。
眉沖は、神の出口──**心の霧を吹き飛ばす“意識の風穴”**とでも呼ぶべきポイント。
中医学的な意義
・足の太陽膀胱経上の陽の気が頭部に集中しすぎると、熱や風として現れる。
・眉沖は、その集まりを**前方に散らす役割**を担い、気の滞りや鬱熱を拡散させる要穴。
・攅竹と併用すると、視覚・感情・思考のトリプルバランスを調整可能。
現代的な意義
・デジタル社会において、情報過多・判断疲労・感情の凍結が起きやすく、
「思考が眉間に溜まり、額が張る」ケースが多い。
・眉沖は、そうした“見えないプレッシャー”を風のように吹き払う作用がある。
・SNSや人間関係で思考過多になった時、「抜け道」が見つからない感覚に対して、眉沖が働きかける。
スピリチュアルな示唆
・眉沖は、眉間チャクラ(アジナ)の真上に位置する「内なる空(くう)」の入口。
・ここを解放することは、**思考と感情の間に“スペース”をつくる**ことに等しい。
・判断せずに感じる力を取り戻したい時、このツボを意識することで、
心が「余白」を取り戻す可能性がある。
セルフケアとしての活用法
・人差し指または中指で、眉沖を軽く押し、目を閉じて深呼吸。
・1回5秒を3〜5セット。頭のモヤが抜けるような感覚を感じ取ってみる。
・特に、パソコンやスマホ作業後の「額のつっぱり感」に即効性がある。
臨床活用のヒント
・「目は覚めているのに、思考が鈍い」という訴えを持つ人に効果的。
・額の緊張や表情筋の固まりを感じるクライアントにも、心理的な解放感をもたらす。
・意識の集中と拡散のバランスを失った現代人にこそ、繊細に活かされるべきツボ。
→曲差(きょくさ)
←攅竹(さんちく)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
関連記事
