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経絡・経穴(ツボ)

風門(ふうもん)

「風は音もなく忍び寄る。」

気づかぬうちに背後から冷えと共に心も侵される。

風門を守ることは、あなたの境界線を守ること。

英語
Bladder(BL)12
Feng Men(Wind Gate)

風門(ふうもん)

足の太陽膀胱経12
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang

風門
ふうもん
fumon

取穴部位
第2・第3胸椎棘突起間の外1寸5分。
背骨を指でなぞり、第7頸椎から数えて2つ下の胸椎間に位置。
そこから指2本分(約1.5寸)外側へ取る。僧帽筋内縁あたりに位置し、やや陥凹する点が目印。

筋肉
僧帽筋、菱形筋(主に小菱形筋)

運動神経
副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経
胸神経後枝(T2〜T3領域)

血管
頚横動脈の枝、後肋間動脈

足の太陽膀胱経

主治
・風邪(かぜ)の初期症状:悪寒、発熱、鼻水、咳、のどの違和感
・自律神経の失調による冷えやのぼせ
・頭重感、後頭部痛、肩こりの伴う感冒
・寒邪による筋肉のこわばり、首の動きの制限
・慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎の体質改善サポート

名前の由来(オリジナル解釈)
「風門」の“門”は出入口を示す文字であり、“風が出入りする場所”を意味する。
中医学では、風邪(ふうじゃ)は百病の長とされ、その侵入口がこの風門である。
この門が閉じていれば風邪は入らず、開けば容易に侵入される。
つまり風門は「外邪との攻防の前線」であり、体表防衛の要衝。

また、「風」は気の動きや神経系の乱れを象徴する概念でもある。
風門を整えることは、単なる風邪の予防にとどまらず、
「体の内外の境界を整え、情報の混乱を鎮める」ことにもつながる。

中医学的意義
・太陽経に属し、最も表層で外気と接するポイント
・衛気の巡りを整えることで体表のバリア機能(免疫)を強化
・「風・寒・湿」などの外邪が侵入するのを防ぐ“気の関所”
・肺気の発散と調整にも関わり、肺兪とセットで使用されることが多い

現代的応用
・エアコンの風に当たって首肩が硬くなる人に有効
・「なんとなく寒気がするけど熱はない」段階での温灸が効果的
・神経過敏、寒暖差疲労、HSP気質の方のバリア強化にも活用される

臨床的な使用法
・風門 + 大椎(だいつい)で風寒邪を追い出す組み合わせ
・風門 + 肺兪で咳や鼻炎、呼吸系の調整
・風門 + 風池で頭痛・首こり・後頭部の重だるさの改善

スピリチュアルな示唆
・風門は、「無意識に影響されやすい心の窓口」でもある。
・エネルギー的な“風”とは、感情や気分の揺れ動き。
 風門がゆるむと、他人の気に飲まれやすく、気がつくと疲れている。
・逆に、風門がしっかりと閉じられていれば、自分の軸が保てる。

セルフケア・活用法
・風門にカイロを貼るだけでも感冒予防に効果大(ただし貼りすぎに注意)
・冷風を背中に当てないようにするだけで、体調の安定度が変わる
・風門の上から指先でやさしく温めながら撫で下ろすだけでも
 肩の力が抜けて、息が深くなる感覚が得られる

→肺腧(はいゆ)

←大杼(たいじょ)

→足の少陰腎経

←手の太陽小腸経

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