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経絡・経穴(ツボ)

上髎(じょうりょう)

気の目覚めはここから——上髎の力

身体の奥底で眠っていたエネルギーが、

小さな扉(髎)から静かに息を吹き返す。

それが「上髎」。生命の火が再び灯る、一番最初の出口。

英語
Bladder(BL)31
Shang Liao(Upper Bone Hole)

上髎(じょうりょう)

足の太陽膀胱経31
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang

上髎
じょうりょう
joryo

取穴部位
第1後仙骨孔(S1)部に取る。
仙骨の凹み部分を探り、仙腸関節に近い開口部にあたる。

筋肉
仙棘筋(仙骨深部筋)

運動神経
脊髄神経後枝(S1)

知覚神経
中殿皮神経、仙骨神経叢

血管
外側仙骨動脈、仙骨孔動脈枝

足の太陽膀胱経

主治
・坐骨神経痛、臀部のしびれや放散痛
・婦人科系疾患(月経不順・子宮内膜症・月経痛)
・下腹部の冷え、膀胱炎、排尿困難、頻尿
・不妊症、性機能の不調、会陰部の緊張
・腰仙部の張りや重だるさ

名前の由来(オリジナル解釈)
「髎(りょう)」は、**骨と骨の間の隙間=エネルギーの門戸**を意味し、
「上髎」は、その中で最上位にある“髎門の開かれし場所”。
すなわち、**仙骨に宿る精気(腎精)がはじめて開放される一点**であり、
「下に向かう気の出発点」「陰から陽への変換点」とも言える。
閉ざされた仙骨の中から、光を求めて気が立ち昇る起点である。

中医学的意義
・「上髎」は、腎と膀胱の連携を整え、腎精・腎陽の通り道を最初に開く要穴。
・婦人科疾患に特に効果があり、下腹部の血流・気のめぐりの詰まりを解く。
・髎穴の中でも「上」は、腎の陽気を昇らせ、督脈と連動して全身の気を押し上げる意味を持つ。
・「精は腎に蔵し、氣は下焦より起こる」その理に従い、上髎はまさに“その起こり”である。

精神・エネルギー的意味
・生命エネルギーの眠る仙骨に、静かに火を灯すツボ。
・長く「自分の中心を忘れていた人」や、「根を失ったような不安定さ」に対して、
 **再び自分の下半身から力を得る**、再出発のスイッチのような役割を果たす。
・特に、トラウマや性的抑圧、自己否定感が長く尾を引いている人には、
 このツボから下腹部の温かさを取り戻すことで、“自己の居場所”を再認識できることもある。

臨床応用
・上髎 + 次髎 + 命門:腰痛、坐骨神経痛、産後の骨盤調整
・上髎 + 膀胱兪 + 関元:頻尿や残尿感、膀胱の冷え、夜間尿に
・上髎 + 気海 + 血海:月経不順、無月経、更年期障害

セルフケア・生活応用
・長時間座りっぱなしの生活によって「仙骨の気の流れ」が滞る人は、
 座位から立ち上がったタイミングで仙骨上部を指圧することで、上髎を活性化できる。
・「尾てい骨呼吸(仙骨呼吸)」を意識する瞑想やヨガと組み合わせると、
 腎気が根本から上昇する感覚を掴みやすくなる。

→次髎(じりょう)

←白環兪(はっかんゆ)

→足の少陰腎経

←手の太陽小腸経

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