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中髎(ちゅうりょう) |

内なる調和の交差点——中髎の静かな力
上でも下でもなく、「今ここ」に整う。
中髎は、心と体のゆらぎを包み、そっと真ん中に戻してくれる場所。
英語
Bladder(BL)33
Zhong Liao(Central Bone Hole)
中髎(ちゅうりょう)
足の太陽膀胱経33
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
中髎
ちゅうりょう
churyo
取穴部位
第3後仙骨孔(S3)部。仙骨の縦のくぼみを辿り、第3の小孔に位置する。
皮膚の感触が微妙に変わる部位で、左右にある孔の中央を指圧しても響きが現れやすい。
筋肉
仙棘筋(深層の脊柱起立筋群)
運動神経
脊髄神経後枝(S3)
知覚神経
中殿皮神経、仙骨神経叢
血管
外側仙骨動脈、仙骨孔動脈枝

主治
・婦人科系疾患(不妊症、月経痛、帯下)
・泌尿器系の不調(排尿困難、残尿感、頻尿)
・直腸・肛門系の問題(便秘、痔核、肛門痛)
・仙骨~坐骨部の重だるさや痛み
・冷え症による下腹部のうっ血感
名前の由来(オリジナル解釈)
「中」は中央、「髎」は空間や孔を意味し、仙骨の中ほどに開かれた“調整の空門”としての性格をもつ。
上髎・次髎・中髎・下髎の4点の中でも、「中髎」はまさに“気の中継点”であり、
エネルギーの循環がいったん集まり、方向性を切り替える場所。
「中庸」の“中”に通じ、偏りや過剰を整え、心身を中正に導く作用を担っている。
中医学的意義
・腎・膀胱経と任脈のエネルギーが交わり、下焦(下腹部)の気化機能を補佐する。
・とくに**腎精と命門の火をバランスさせる“調律点”**であり、
生命力が過剰に燃えすぎる者には鎮静を、冷えや無気力には点火を促す。
・また、**肝気が下にこもった婦人科症状**(月経不順・月経困難)にも用いられる。
精神・エネルギー的働き
・中髎は、「生きる力がうまく循環しないとき」に反応するツボ。
・過去に受けた「性への罪悪感」「生殖器への否定的な感情」がここに滞りやすい。
・刺激することで、自己の“生きる本能”を再び信頼する力が湧き上がる。
臨床応用
・中髎 + 次髎 + 三陰交:排卵障害やPMSの改善に
・中髎 + 大腸兪 + 長強:便秘・痔核などの肛門疾患に
・中髎 + 命門 + 腎兪:腎虚タイプの冷え・精力減退に
セルフケア・生活応用
・お風呂上がりに仙骨部を温める際は、“中心を整える”意識で中髎に手を当てるだけでも効果的。
・冷えや不安感が強い日は、腹式呼吸に合わせてこのツボに意識を向けてみると、
徐々に下腹部が「芯から温まっていく」ような感覚が生まれる。
→下髎(げりょう)
←次髎(じりょう)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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