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魄戸(はくこ) |

魄戸とは、「息をして生きたい」という身体の声
「言えなかったこと」「泣けなかった夜」
魄戸はそれらをそっと開放する“呼吸の門”。
英語
Bladder(BL)42
Po Hu(Po Door)
魄戸(はくこ)
足の太陽膀胱経42
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
魄戸
はくこ
hakuko
取穴部位
第3・第4胸椎棘突起間の外3寸。肩甲骨内縁よりやや内側に位置し、菱形筋と僧帽筋の間に隠れるように存在。
筋肉
僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋(深層)
運動神経
副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経
胸神経後枝(第3・第4胸神経)
血管
頚横動脈、肩甲背動脈

主治
・呼吸が浅く、肺の働きが弱っているとき(風寒・風熱による咳嗽、喘鳴)
・感情を抑えすぎて、胸郭が固まっているような状態(抑鬱、悲哀)
・眠りが浅く、夢が多く、途中覚醒があるとき
・気虚からくる倦怠感や肺気虚の体質改善
・皮膚の乾燥や免疫力の低下(肺は皮毛を主る)
名前の由来(オリジナル解釈)
「魄(はく)」とは中医学でいう**本能的な生命の力**、肉体に宿る精気。
「戸(こ)」は“門”や“出入口”の意味。
つまり魄戸とは、「肉体本来の生きる力が出入りする門」。
胸背部にあるこの経穴は、肺に宿る「魄」の動きを制御する重要な場所とされ、**肉体のバイタリティと呼吸の勢い**に関わる。
中医学的意義
・肺兪の外側に位置し、肺の衛気(バリア機能)を外界に伝えるサポートを担う
・「魄」の座にあることから、肺気の出入りを整える要穴
・感情の中でも「悲」「恐」「憂」など、**抑圧された陰の情動**を解放する作用がある
精神的象徴(オリジナル視点)
・魄戸は、「肉体の内側に閉じ込められた未消化の感情」が出口を求める場所。
・とくに、**悲しみを抑え込んでいるとき**に、この部位が痛んだり硬くなる。
・逆に言えば、ここが柔らかくなると、**泣けなかった涙が静かに流れ出す**こともある。
・「生きたい」「息をしたい」「安心したい」という**生命本能の表現口**でもある。
臨床応用
・慢性的な咳や喘息には:魄戸 + 肺兪 + 中府(補法)
・深い悲しみや喪失後の気虚には:魄戸 + 神門 + 心兪(精神安定と補気)
・皮膚アレルギー体質改善には:魄戸 + 風門 + 曲池 + 合谷(肺気と衛気の調整)
・不安定な睡眠には:魄戸 + 百会 + 安眠 + 失眠
セルフケア・生活応用
・手を背中に回して、ちょうど肩甲骨の内側上部(魄戸)を押しながら深呼吸をしてみてください。
・心が苦しい時にこのツボを意識すると、「泣いてもいい」「自分に戻っていい」と身体が教えてくれます。
・温灸や蒸しタオルで、胸と背中を同時に温めるのもおすすめです。
→膏肓(こうこう)
←附分(ふぶん)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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