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神堂(しんどう) |

神堂は「心を一度、静寂に帰す」場所
あれこれと騒がしい思考に疲れたら、
背中にある「神の座」にそっと触れてみましょう。
そこには、何も語らず、ただ見守ってくれていた自分の“本当の心”が待っています。
英語
Bladder(BL)44
Shen Tang(Spirit Hall)
神堂(しんどう)
足の太陽膀胱経44
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
神堂
しんどう
shindo
取穴部位
第5・第6胸椎棘突起間の外3寸。肩甲骨内縁よりやや内側、菱形筋の奥にある深層のポイント。胸の奥に響くような「神の静寂」を感じる部位。
筋肉
僧帽筋、菱形筋、脊柱起立筋
運動神経
副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経
知覚神経
胸神経後枝(第5・第6胸神経)
血管
頚横動脈、肋間動脈の枝

主治
・心神不寧による不眠、不安、夢が多い、胸内煩熱
・情緒の不安定(抑うつ、過敏、恐れやすい)
・ストレス起因の動悸・息切れ・胸苦しさ
・胸背部の慢性疲労や痛み(特に精神的ストレスと連動する)
・自律神経の乱れ(冷えのぼせ、パニック的症状)
名前の由来(オリジナル解釈)
「神」は心の霊的中枢、「堂」は神を祀る場所。
すなわち神堂とは、心神(しんしん)が静かに鎮まる聖域を意味する。
現代でいえば、“内なる静寂の神殿”として、思考・感情に追い詰められた心が休息するためのツボである。
中医学的意義
・心兪と心包兪の間に位置し、**心神と胸気を調える中継点**
・五志(喜・怒・憂・思・恐)によって乱れた「神」のバランスを整える
・「胸中の空間」にこだわる思考・感情の停滞を、背中から解放するポイント
・陰陽の偏りによる神の乱れ(陰虚火旺、陽気上逆など)に応用される
精神的象徴(独自視点)
・神堂は、「心の家に帰る場所」。
・人が「自分を見失ったとき」、ここに鈍い痛みや冷えが現れることがある。
・何かを「しなければ」「変わらなければ」という焦りから自由になるための“休憩所”。
・ここに手を当てると、自分が本当に望んでいた静けさや優しさに気づける。
臨床応用
・心神不安による不眠・夢多:神堂 + 心兪 + 神門(安神寧心)
・胸部緊張・情緒抑圧:神堂 + 魄戸 + 巨闕 + 内関(理気開胸)
・情緒性呼吸困難:神堂 + 膏肓 + 中府 + 太淵(補肺寛胸)
・自律神経失調:神堂 + 百会 + 風池 + 太衝(調整交感)
セルフケア・生活応用
・深いストレスや動揺が続いたとき、壁にもたれてこの部分をゆっくりと温めると、自律神経が緩みやすくなります。
・瞑想や静かな呼吸法を行うときに、ここに軽く意識を向けると、「心の部屋に灯りがともる」ような穏やかさを感じられます。
・胸の詰まりや焦りがあるときは、ここに温灸を当てながら、胸から背中へ気を流すようなイメージで深呼吸するのがおすすめです。
→譩譆(いき)
←膏肓(こうこう)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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