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秩辺(ちっぺん) |

秩辺は、“あなたの境界を取り戻す場所”
乱れたリズム、滞ったエネルギー、
抑え込まれた本能を、少しずつ、整えていく。
「自分のままで、生きていい」
秩辺は、そんな身体の許可証。
英語
Bladder(BL)54
Zhi Bian(Sequential Limit)
秩辺(ちっぺん)
足の太陽膀胱経54
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
秩辺
ちっぺん
chippen
取穴部位
正中仙骨稜第4仙椎突起下の外方3寸(※「胞肓」は第2仙椎。秩辺はそれより下方に位置)。
骨盤の下縁、殿部のやや下方外側に位置するため、臀部痛や坐骨神経領域に直結。
筋肉
大殿筋、中殿筋、梨状筋(深層)
運動神経
下殿神経、上殿神経
知覚神経
上殿皮神経、中殿皮神経、下殿皮神経
血管
上殿動脈、下殿動脈

主治
・坐骨神経痛(臀部~大腿後面~ふくらはぎの放散痛)
・臀部のしこり、冷感、麻痺感
・排尿困難、尿閉、頻尿など泌尿器系の異常
・月経不順、子宮系疾患、精力減退
・出産後の骨盤調整・殿筋のこわばり
名前の由来(オリジナル解釈)
「秩」とは「整える」「序列」「秩序」の意味。
「辺」は「境界」や「端」を指す。
すなわち「秩辺」は、**身体の秩序が乱れやすい“境界領域”を調える要穴**であり、
**骨盤・性・排泄・生命の秩序を回復させるための調整点**である。
この穴は「仙骨周辺の気滞(エネルギーの停滞)」を流し、
骨盤内の“氣・血・水”の循環を再構築する鍵となる。
現代風に言えば、**生殖と排泄、性的自己認識の境界を再調整する「トラウマ解放のポイント」**でもある。
中医学的意義
・膀胱経の最も下部に位置し、胞肓とともに**骨盤底のエネルギー再構成に深く関わる穴**。
・腎と膀胱の連携を支えるとともに、仙骨~尾骨周辺に停滞した「冷え」「瘀血」「湿邪」を散らす役目。
・**腎虚や命門の火不足によって現れる性的抑圧や生殖器の不調を和らげる**作用も持つ。
精神的象徴(オリジナル解釈)
秩辺は、“境界の混乱”に光を与える穴。
「自分の身体がどこまで自分のものか分からない」
「性や排泄に罪悪感がある」
「他人との身体的・感情的境界があいまい」
こうした感覚をもつ人の**エネルギー境界を明確にし、調和させる**場所。
また、「人生に秩序を取り戻したい」と願うとき、
この穴は静かに「整える力」を貸してくれる。
臨床応用
・坐骨神経痛:秩辺 + 承扶 + 殷門 + 委中
・骨盤内冷え・子宮疾患:秩辺 + 子宮 + 中極 + 命門
・泌尿器異常:秩辺 + 膀胱兪 + 腎兪 + 太渓
・性エネルギーの低下:秩辺 + 志室 + 関元 + 三陰交
セルフケアのヒント
・湯たんぽや蒸しタオルで、秩辺周辺を優しく温めることで、
仙骨から骨盤底にかけての「冷えの核」が緩み、
排尿・月経・便通の不調が改善しやすくなる。
・「私は私の身体を信頼している」「境界を守る力がある」
という言葉を、温めながら心の中で唱えると効果が深まる。
関連経穴との連動
・秩辺:骨盤底の境界調整
・胞肓:命の根源エネルギー
・命門:先天の火の中心
・志室:生きる意思の貯蔵庫
・中極:任脈上の生殖力の集結点
→合陽(ごうよう)
←胞肓(ほうこう)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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