HOME | 経絡・経穴(ツボ) | 足の太陽膀胱経 | 合陽(ごうよう)

経絡・経穴(ツボ)

合陽(ごうよう)

合陽は、「ためこみすぎた感情・水・熱」を通す“エネルギーバルブ”

止まっていたものを流し出すことで、

前に進むための「静かな勢い」が蘇る。

英語
Bladder(BL)55
He Yang(Yang Union)

合陽(ごうよう)

足の太陽膀胱経55
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang

合陽
ごうよう
goyo

取穴部位
膝窩中央の委中穴から下3寸。ふくらはぎの中心線上、腓腹筋の中腹部に位置し、
圧痛や硬結が出やすい反応点でもある。

筋肉
腓腹筋(内側頭・外側頭)

運動神経
脛骨神経(坐骨神経の枝)

知覚神経
内側腓腹皮神経

血管
後脛骨動脈

足の太陽膀胱経

主治
・ふくらはぎのこわばり、痙攣、痛み(こむら返り)
・坐骨神経痛、下肢のしびれ・冷え・だるさ
・足のむくみ、リンパの滞り
・痔、脱肛、便秘、月経痛
・下半身の重だるさ、尿トラブル

名前の由来(オリジナル解釈)
「合」は“交わる・統合する”、“陰陽が出会う”を意味し、
「陽」は陽経=外側・運動・活力を指す。
**合陽は、動と静・陰と陽が交差する「下肢のエネルギー合流点」**といえる。
ふくらはぎ(腓腹部)は“第二の心臓”とも呼ばれ、全身循環と強く関係。
その中心に位置する合陽は、まさに“流れを動かす起点”として重要。

中医学的意義
・膀胱経の気血が滞りやすい“曲折部”(腓腹部)に位置し、
 **寒湿や瘀血による経絡の詰まりを通じる「絡開の要穴」**。
・経筋病(経絡上の筋肉の拘縮)にも使われ、特に**運動不足や冷え性による下肢症状**に有効。
・陽が集まるが故に、**過剰な火を“合して鎮める”働きもある(足の火照り・夜の不眠)**。

精神的・象徴的意味(独自解釈)
合陽は「立ち上がる力」と「重さを手放す力」の交差点。
前に進みたいのに脚が重い。
元気になりたいのに心が沈む。
そんな**“停滞と焦燥の板挟み”を整える場所**。

「地に足がつかない」「行動したいのに怖い」人が、
合陽を整えると、“着地する勇気”と“歩き出す感覚”を取り戻せる。

臨床応用
・こむら返り:合陽 + 承筋 + 承山
・坐骨神経痛:合陽 + 殷門 + 委中 + 崑崙
・足のむくみ:合陽 + 三陰交 + 陰陵泉 + 太谿
・便秘・痔:合陽 + 長強 + 百会 + 会陽

セルフケアのヒント
・合陽にテニスボールや指圧で「気持ちいい~痛い」程度の刺激を加え、
 **ふくらはぎを通じた全身循環を高める**。
・冷えを伴う人は、ホットタオルで温めながら深呼吸すると
 下半身の「うっ滞」がゆっくり流れ始める。

関連経穴との連動
・委中:膝の中心から下半身を流すゲート
・承筋:ふくらはぎの緊張バロメーター
・崑崙:踵から足首のエネルギー解放
・合陽:その間にある“要の通関点”

→承筋(しょうきん)

←秩辺(ちっぺん)

→足の少陰腎経

←手の太陽小腸経

関連記事

膀胱 東洋医学