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経絡・経穴(ツボ)

昆侖(こんろん)

🌄昆侖は「陽が昇る足の玄関」——心身の分岐点に立つ者の導き手。

天へ向かう意志も、

地に根ざす覚悟も、

すべてはここ——昆侖から、始まる。

英語
Bladder(BL)60
Kun Lun(Kunlun Mountains)

昆侖(こんろん)(経火穴)

足の太陽膀胱経60
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang

昆侖
こんろん
konron

取穴部位
外くるぶし(外果)の最も高い位置と、アキレス腱の間にあるくぼみ。
足関節の外側を軽く指でなぞると、自然と指が収まる“谷”のような空間。
足首を回したときに最も深くへこむ点を目安とする。

筋肉・腱
アキレス腱、長腓骨筋腱、短腓骨筋腱

運動神経
脛骨神経、浅腓骨神経

知覚神経
腓腹神経

血管
腓骨動脈

足の太陽膀胱経

主治
・急性・慢性の腰痛(特にギックリ腰)
・坐骨神経痛、下肢の放散痛
・足関節捻挫・可動制限・筋緊張
・頭痛(特に後頭部~項部にかけての緊張型)
・てんかん・癲癇、精神の昂ぶり、めまい

名前の由来(独自解釈)
「昆侖」は古代中国の神話に登場する聖なる山の名であり、
天と地の境界、陰と陽の転換点、神々の集う場所とされた。

この経穴もまた、下肢の“陰”から背部の“陽”へと気が転じる重要な関所。
つまり「昆侖」とは、“肉体の世界と霊性の世界を結ぶ玄関口”であり、
ここを通じて、体内の流れは再び登り始める。

中医学的意義
・経火穴であり、熱を持つ経絡に「火」をもって火を制す機能がある。
・膀胱経の“山口”とも言える位置にあり、ここを開けば背中が動く。
・また「八脈交会穴:申脈」とペアをなすことも多く、
 全身の陽気の巡りやリズムに影響を与える。

象徴的な意味(オリジナル比喩)
**昆侖は「足首の祈り」**。
重力に引かれた体を再び持ち上げるとき、
まるで山を登るかのような精神的な起動力が必要となる。
この経穴に触れることで、
“自分の軸を取り戻し、一歩を力強く踏みしめる準備”が始まる。

臨床応用
・ギックリ腰、強い腰部拘縮:昆侖 + 委中 + 腎兪(または志室)
・足首の慢性不安定感:昆侖 + 太谿 + 申脈
・頭痛・後頚部の緊張:昆侖 + 風池 + 天柱
・精神の過緊張(てんかん体質):昆侖 + 大椎 + 神門 + 三陰交

セルフケア・意識ポイント
・深い呼吸とともに昆侖を指圧すると、
 足先から頭まで“スーッと一本の線”が通る感覚がある。
・寝る前に軽く温めることで、脳の昂ぶりが鎮まり深い眠りへ。
・足が地についていない、心がそわそわする時、
 「山に還る」ような意識でこの経穴に触れてみよう。

関連経穴との関係
・申脈(BL62):奇経・陽蹻脈の起点、昆侖とペアで用いることで下肢の安定に。
・金門(BL63):膀胱経の郄穴、急性の外傷や動きの障害に。
・太谿(KI3):腎経の原穴であり、陰陽のバランスを整える。
・承山(BL57):ふくらはぎの“山の中心”、足の流れを通す仲介点。

→僕參(ぼくしん)

←跗陽(ふよう)

→足の少陰腎経

←手の太陽小腸経

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