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足通谷(あしのつうこく) |

足通谷 ——「感情と情報の氾濫を鎮める 静かな谷間」
頭にのぼった熱を、足元の水が静かに受けとめる。
この小さな谷が、あなたの中の流れを変えていく。
英語
Bladder(BL)66
Tong Gu(Valley Passage)
足通谷(あしのつうこく)(榮水穴)
足の太陽膀胱経66
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
足通谷
あしのつうこく
ashinotsūkoku
取穴部位
第5中足指節関節の前方、足の小指のつけ根を手前にたどり、
外側のへこみに指を添えると自然に感じられるポイント。
経絡の流れが「足から通じる谷間」にたとえられる場所。
筋肉
骨間筋(足背の深層)
運動神経
外側足底神経
知覚神経
外側足背皮神経
血管
外側足底動脈の枝

主治(臨床応用)
・足趾の痛み、しびれ、冷感
・目の疲れ、目の充血、視界のかすみ(経絡の上行による応用)
・頭痛、特にストレス性や目の酷使によるもの
・神経過敏、浅い眠り、不安定な情緒
・膀胱・泌尿器系の違和感(経絡の所属から)
名前の由来(オリジナル解釈)
「足通谷」の「通」は、経絡の“流れを通す”意であり、
「谷」は、気血が一時的に“集まる”場所を象徴する。
▶ つまり、「足の流れが通じる谷間」
▶ 足先という地形のくぼみで、
流れがひととき集まり、また先へと解き放たれる“通過点”
この穴は「榮水穴」として、
五行では**水**に属し、生命の流動と浄化に関与する。
体内に“溜まった熱”や“上に昇った気”を、
静かに鎮め、下に降ろす性質を持つ。
中医学的意義
榮穴(えいけつ)は経絡において気血が“注ぎ出す”ポイントであり、
水穴としての「足通谷」はその流れに“清らかさ”と“柔らかさ”を与える。
▶ 外界との過度な刺激に晒された時、
▶ 情報過多や感情の波に飲まれそうな時、
▶ 頭が熱くなり、足が地につかなくなるような時に、
足通谷は「静かに立ち返る場」となる。
象徴的意味(オリジナル比喩)
足通谷は、
・耳を澄ませば水音が聴こえてきそうな、
**山間の谷に流れる冷たい小川**のような存在。
感情や情報に追い立てられ、
頭でっかちになってしまった現代人にとって、
このツボは「身体の水源」に触れる貴重な感覚の入り口となる。
セルフケアのヒント
・目の使いすぎや頭の熱感を感じた時、足通谷を親指で3秒ずつゆっくり押圧し呼吸を整える
・感情が高ぶって眠れない夜に、足通谷〜束骨〜京骨を順に刺激し、頭の気を降ろす
・「考えすぎて疲れたな」と思った時、小指のつけ根の谷間に触れて“流す意識”をもつだけで違う
臨床活用
・急性の頭痛(特に目の奥やこめかみ) → 足通谷+至陰で上下の開放
・目の疾患(充血・疲労) → 足通谷+晴明(膀胱経の目のツボ)
・情緒不安定・興奮状態 → 足通谷+太衝(肝経)で木と水の調整
関連経穴との関係
・束骨:木、足通谷:水 → 流れの始まりと潤いをつなぐ流域のような関係
・至陰:井金穴、足通谷:榮水穴 → 経絡の“流れの呼吸”を作る入口と出口
→至陰(しいん)
←束骨(そっこつ)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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