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束骨(そっこつ) |

束骨 ——「閉じた流れをひらく、小さな風穴」
大きな変化は、小さな隙間から始まる。
束骨は、見過ごされがちな“転機”のツボ。
あなたの流れを、もう一度動かしてくれる。
英語
Bladder(BL)65
Shu Gu(Bundle Bone)
束骨(そっこつ)(兪木穴)
足の太陽膀胱経65
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
束骨
そっこつ
sokkotsu
取穴部位
第5中足指節関節(小指の付け根の関節)の後方、外側に触れると分かる陥凹部。
足の外側を指先からたどると、自然に指が落ちるポイント。
筋肉
小指外転筋の起始部付近。
運動神経
外側足底神経(小指を外に広げる筋肉を支配)
知覚神経
外側足背皮神経
血管
外側足底動脈の枝

主治(臨床応用)
・足趾の痛み、足の小指側のしびれ・冷え
・腰背部痛、特に緊張性・ストレス起因のこわばり
・目の充血、頭痛、目の奥の重だるさ(太陽膀胱経との連動)
・怒りのこもった呼吸や寝付きの悪さ
・経絡の“流れの滞り”による情緒の停滞
名前の由来(オリジナル解釈)
「束骨」の「束」は、“まとめる・統べる・集める”という意味。
「骨」は、当然ながら構造や支柱を示す。
つまり束骨とは、
▶ 足部の動きや情報の“まとめ役”
▶ 足先に分散する気を一点に“集める要”
▶ 経絡が次の変化へと「転じる」ための**“交差点”のような骨のツボ**
また、五行で「木」に属する兪穴であることから、
・動きの始まり(春)
・発散したいエネルギーの抑圧解消
・停滞していた感情の解放
に深く関係するとされる。
中医学的意義
膀胱経の兪木穴として、流れを「切り開く」性質を持つ。
木の象意から、束骨は「新しい方向性への第一歩」に関わると考えられる。
足先という末端部にありながら、束骨の働きは単なる末梢ではない。
「経絡を次の段階へと推し進める**スイッチのような場所**」でもある。
▶ 流れが止まりやすい末端で、「気」の再起動を促す
▶ 情緒的な“つかえ”や“閉じ込め”を解放しやすくする
象徴的な意味(独自比喩)
束骨はまるで、
・開かずの扉に差し込む鍵穴
・鬱々とした春の空に吹き抜ける一筋の風
・閉塞から解放へと導く“小さな突破口”
目立たない小指のそばにありながら、
束骨は「小さな反乱者」のように、
滞ったエネルギーを静かに突き破るパワーを持っている。
臨床活用
・腰背部の緊張による疲労感 → 束骨+京骨+崑崙で全体を流す
・イライラ・怒りっぽさ・情緒の詰まり → 束骨+太衝(肝経)で木気のバランス調整
・目の充血・頭重感(上実) → 束骨+至陰で経絡の末端を開放
・慢性的な眠りの浅さ → 束骨+申脈で陰陽のバランスに働きかける
セルフケアのヒント
・感情の行き場がないとき、小指の付け根外側に軽く親指をあて、深呼吸を数回
・「今、何かが詰まっているな」と感じる時に、軽く回しながら刺激してみる
・束骨を押したあとに歩くと、足元から“風が通る”ような感覚になる人も多い
関連経穴との関係
・京骨:重心と構造の安定、束骨はその先で「動き出す力」
・申脈:陰陽バランスの鍵、束骨で気の流れを活性化して補完
・太衝(肝経)との組み合わせで「木」の調整(怒り・春・新生)
→足通谷(あしのつうこく)
←京骨(けいこつ)
→足の少陰腎経
←手の太陽小腸経
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