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禾髎(かりょう) |

禾髎は単に鼻や顔の症状だけでなく、**感情や表情の自然な流れを取り戻す“感情の出口”**としても再解釈できます。
英語
Large Intestine(LI)19
He Liao(Grain Bone Hole)
禾髎(かりょう)
手の陽明大腸経19
The Large Intestine Meridian of Hand-Yangming
禾髎
かりょう
Karyou
取穴部位
人中(すいこう/水溝穴)の外方5分、鼻孔の外下方、上唇の両側に位置する。
鼻翼のすぐ横、笑ったときにできるほうれい線の起点近くに触れる、わずかな凹みに相当。
筋肉
口輪筋(くちのまわりをぐるりと囲む表情筋)
運動神経
顔面神経(口輪筋への枝)
知覚神経
上顎神経(第2枝)
血管
上唇動脈(顔面動脈の枝)

主治(古典的&現代的融合)
・鼻閉、鼻水、鼻づまり、くしゃみ
・顔面神経麻痺、口角下垂、歪み
・上唇のけいれん、顔面痙攣
・三叉神経痛、表情のこわばり
・笑顔がうまく作れない、口元に力が入りすぎる
名前の由来(オリジナル解釈)
「禾(か)」は、稲や穀物の穂を意味し、「髎(りょう)」は“骨の間のすき間”や“通り道”の意。
この名称は、**顔に実った「実り=表情」の根源が流れ出す場所**であることを示唆している。
すなわち禾髎は、「**感情の実りがこぼれる穂先**」であり、笑いや悲しみ、驚きといった内なる感情が表情となって現れるポイントとも解釈できる。
心理・感情との関わり
・口元に緊張がある人は、感情の抑圧や「笑っていなければならない」という社会的圧力を抱えがち。
・禾髎が硬く冷たくなっている人は、**“作り笑いが習慣化している”**ケースが多い。
・この部位が緩むと、自然な笑顔が戻り、**内発的な喜びを表に出す準備**が整ってくる。
現代的な応用
・マスク生活によって口元の筋肉を使わなくなり、表情が乏しくなっている人にとって、禾髎は「**表情を取り戻すスイッチ**」。
・また、ZoomやSNSでの“顔”の印象を意識する人が増える中、「意識せずとも自然な笑顔」が出るようになることは、対人関係における武器ともなる。
・副交感神経を優位にし、表情筋を緩めることで、「安心感を伝える顔」を育てることも可能。
セルフケアとしてのアプローチ
・指先で軽く左右の禾髎を同時に押さえ、笑顔をつくるように上唇を引き上げながら、ゆっくりと息を吐く。
・このとき、無理に笑おうとせず、「安心しているときの自然な口元」をイメージすることが大切。
・表情筋を“ゆるめて整える”ための導入部として活用できる。
補足:人中(水溝穴)とのセット活用
・人中が“生命のスイッチ”だとすれば、禾髎は“感情の出口”。
・ともに顔面の中心ラインにあるが、陰陽でいえば人中は「陰を引き上げる」、禾髎は「陽を緩める」。
・そのため、極度の緊張や抑圧感が強いときは禾髎から先にアプローチするのが理にかなっている。
注意点
・美容目的で刺激しすぎると、逆に表情筋が過緊張を起こすことがあるため、**“触れるような圧”が最適**。
・皮膚が敏感な人(アトピー、接触性皮膚炎など)は保湿を心がけてから使用。
→迎香(げいこう)
←扶突(ふとつ)
→足の陽明胃経
←手の太陰肺経
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