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気海(きかい) |

**「氣=海」**呼吸・存在・エネルギー感覚の中心。
「自信」「自己軸」「心の安定」とのつながり、現代の不安・疲弊に通じるツボ。
英語
Conception Vessel(CV)6
Qi Hai(Sea of Qi)
気海(きかい)
奇経 任脈6
The Ren Meridian (Ren)
気海
きかい
kikai
取穴部位
神闕(しんけつ/へそ)の下1寸5分(指約2本分半)・正中線上。
体内の氣(エネルギー)の中枢、まさに“氣が満ちる海”にあたる場所。
筋肉
白線(腹直筋の腱膜部分)
運動神経
―
知覚神経
肋間神経前皮枝
血管
浅腹壁動脈、下腹壁動脈
主治
- 慢性疲労・虚弱体質・氣虚
- 冷え症・下腹部の冷感
- 月経不順・不妊・性機能低下
- 免疫力低下・風邪を引きやすい体質
- 抑うつ感・意欲低下・氣が沈む感じ
- 慢性の下痢・消化力低下
名前の由来(独自解釈)
「気海」とは、氣=生命エネルギーが集まり、渦巻き、満ちていく「海」のような場所。 大海原のように底知れず、深く静かに生命力を蓄えるこの部位は、 **氣の根源(元気・真気)の生成所であり、精神と肉体を養う中心点**である。
また、「海」は動かないようで満ち引きし、リズムを持つもの。 気海もまた、呼吸や感情、意志の波と連動してエネルギーが上下・拡散・収縮を繰り返している。 このツボが“海”と名付けられたことは偶然ではなく、**自然界のリズムとの共鳴点**であることを意味している。
エネルギー的意味(独自視点)
- 下腹部(丹田)にある気海は、エネルギーの貯蔵庫=蓄電池のような役割。
- この場所に氣が満ちれば、声に力がこもり、眼に光が宿り、存在感が安定する。
- 日常的に呼吸が浅い人、他人の影響を受けやすい人は、気海が空になっていることが多い。
- 氣を“溜める”と同時に、“循環させる”起点でもあり、他の経絡や臓腑の活性化にもつながる。
精神的・心理的背景
- 自信のなさ、不安感、現実感の希薄さは、気海の虚(=エネルギーの不足)と深く関係。
- 「自分の軸がない」「他人に振り回される」と感じるとき、気海が弱っている。
- 逆に、深く呼吸し、下腹に氣を感じると、自我が静まり、強く穏やかな意志が戻ってくる。
- 気海は、“外に求めがちな力を、内から湧き上がらせる”ための訓練場とも言える。
補足:実践的アプローチ
- 気海の周囲を温灸で温めると、内臓が柔らかくなり、氣の動きが活性化する。
- 丹田呼吸(下腹部に意識を置く呼吸)は、気海を通じて全身の氣を安定させる。
- “生命の原点”を感じる瞑想では、気海に意識を集中すると、地に足のついた深い落ち着きが得られる。

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