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上関(じょうかん)(客主人) |

「客主人」は、交流・対話・内外の調和を意味する儒家的な思想が基にある
現代の「聞くに耐えない情報」や「押し寄せる声」によって疲れた心をリセットする作用
「食う(咀嚼)」と「語る(発話)」を切り替える重要な部位
英語
Gall Bladder(GB)3
Shang Guan(Upper Gate)
上関(じょうかん)(客主人)
足の少陽胆経3
The Gallbladder Meridian of Foot-Shaoyang
上関
じょうかん
jokan
別名
客主人(かくしゅじん):「客」と「主人」が出会う場所として古くからの呼び名あり
取穴部位
頬骨弓の中央上縁で、側頭筋に触れる位置。口を開けると陥凹し、閉じると膨らむ動きを示す部位。
側頭骨と下顎骨の関節に近く、顎の動きとの連動性が高い。
筋肉
側頭筋、咬筋上端
運動神経
咀嚼筋枝(下顎神経:三叉神経V3)
知覚神経
耳介側頭神経
血管
頬骨眼窩動脈、浅側頭動脈の枝
主治
- 顎関節のこわばり、顎の異音、咀嚼時の痛み
- 顔面神経麻痺、歪み、口角の非対称
- 三叉神経痛、耳の閉塞感、側頭部の鈍痛
- 耳鳴り、聴力低下、側頭部の違和感
- 咬筋の緊張、ストレスによる食いしばり
名前の由来(語源)
「上関」は、“関節(関)”の“上”に位置することに由来。顎関節と側頭骨の接合部を上から制御する要(かなめ)となる部位である。
また、別名の「客主人(かくしゅじん)」には、訪れる者(客)と迎える者(主人)がこの場所で対話し、折り合いをつけるという意が込められている。
これは、身体においては「外界(音・食物・会話)」と「内界(感情・意志)」が出会い、交わる場であることを示唆している。
特に顎と耳という“入口”と“感受器”が交差するこの部位は、**「相手の声を聞き、自らの声を発する場所」**として機能する。
臨床応用と効果
- 顎関節症の初期・慢性期どちらにも有効。顎の開閉がスムーズになる。
- 食いしばりの癖が強い現代人にとって、精神的ストレスの出口として活用できる。
- 顔面麻痺(ベル麻痺や中枢性顔面麻痺)の対処として、顔の表情筋機能の改善にも。
- 音や声への過敏さ(HSP傾向)をやわらげ、「聞く力」と「受け流す力」のバランスを整える。
心身へのメッセージ
あなたは「誰の声を主人として聴き、どの言葉を客として迎えていますか?」
上関は、外から入る情報をどこまで受け入れるか、そして自分の本音をどこまで出すか、**“心の境界線”**を象徴するツボです。
このツボを整えることで、「言いたいことが飲み込まれる」「人の顔色ばかり見てしまう」といった、**声と心のズレ**が緩和されます。
自他の境界を見つめ直し、**本当の意味での“関係”を築き直す力**を取り戻す──
それが上関(客主人)の本質です。

→頷厭(がんえん)
←聴会(ちょうえ)
→足の厥陰肝経
←手の少陽三焦経
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