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復溜(ふくりゅう) |

復溜(ふくりゅう)—— 失われた力が戻る場所
「もしあなたの奥で火が消えそうなら、
復溜を押してみてください。
あなたの身体は、もう一度、あたたまる力を持っている。」
英語
Kidney(KI)7
Fuliu(Recover Flow)
復溜(ふくりゅう)(経金穴)
足の少陰腎経7
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin
復溜
ふくりゅう
fukuryu
取穴部位
太谿穴の上2寸、アキレス腱の前縁に取る。
脛骨とアキレス腱の間を指でなぞると、やや圧痛を感じる小さなくぼみ。
筋肉
アキレス腱、長母指屈筋、長指屈筋
運動神経
脛骨神経
知覚神経
伏在神経、脛骨神経の内側枝
血管
後脛骨動脈、静脈

主治(臨床応用)
・腎陽虚による浮腫、下肢の冷え、尿量過多、排尿困難、頻尿、夜間尿
・下半身の無力感や倦怠、足腰の冷痛、運動障害
・汗が止まらない(自汗・盗汗)
・下痢、慢性胃腸虚弱、免疫力低下
・顔色が青白く、寒がりな体質への体質改善
▶ 特に「腎陽虚」=体の深部にある生命の火が弱った状態に対して補腎・温陽作用を発揮。
▶ 外に漏れ出す“気”や“水”を“内に留める”要穴。
名前の由来(オリジナル解釈)
「復溜」とは、
▶「復」=**戻る・回復する**、
▶「溜」=**溜まる・蓄える**ことを意味する。
つまり復溜とは、
▶「漏れ出た水や精(生命エネルギー)を呼び戻し、内にしっかりと留める場」
▶「消えかけた火をふたたび灯し、体の深層に温を与える場」である。
経絡的意義・精神的作用
・腎経の「経金穴」にあたり、“腎の力が再び蘇る要所”
・「水を調え、陽を補う」ことで、腎気の回復・再生を助ける。
・腎の“蔵精”作用を強化し、エネルギーを“漏れにくい体”へ導く。
▶ 発汗過多、尿漏れ、頻尿など「出すべきでないものが漏れる症状」に効果的。
▶ 慢性疲労・冷え・無気力の根本にも関与。
象徴的なイメージ(詩的・比喩的表現)
・「乾ききった大地に、地下から水脈が再び湧き出す」
・「溢れ出た泉をせき止めて、もう一度大地に潤いを戻す」
・「冬の山中で、火種を探し、そっと風を送って再び炎を灯す」
▶ 復溜は、**“生命の底冷え”を立て直す再生のスイッチ**。
施術・養生の活用法
・慢性的な冷え性、特に足腰の深部の冷えにお灸を使用(熱感をじっくりと)
・腹部や腎臓周囲が冷えるタイプの下痢、尿トラブルに適応
・風邪が長引いて汗が止まらないときなど「腎陽虚→衛気不固」による症状に
▶ 合谷(大腸経)や気海(任脈)と合わせて使うことで「外から内への力の回復」が可能
精神・感情への影響
・無気力、無感動、慢性的な無意欲状態
・夜間に感じる漠然とした「命の灯が小さくなっていくような不安感」
▶ 復溜は、そんな“深層の虚”に静かに灯をともす。
現代的な応用
・腎機能の弱りからくる慢性疲労や虚弱体質の改善
・自律神経失調症やうつ状態の一部(腎陽虚型)にも応用可能
・「冷え」「水滞」「漏れ」がキーワードの不調には広く対応
▶ **復溜は、静かに底から命を照らし直す“陰の火種”である。**
→交信(こうしん)
←照海(しょうかい)
→手の厥陰心包経
←足の太陽膀胱経
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