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経絡・経穴(ツボ)

交信(こうしん)

交信(こうしん)— 忘れかけた身体との対話を再開する場所

「もしあなたの月が乱れているなら、

静かに交信を思い出してください。

あなたの中のリズムは、まだ応えてくれるはずです。」

英語
Kidney(KI)8
Jiaoxin(Intersection Reach)

交信(こうしん)

足の少陰腎経8
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin

交信
こうしん
koshin

取穴部位
復溜穴の前方、すなわち太谿穴の上2寸で、脛骨内側縁に取る。
骨のすぐ後ろにあるわずかな陥凹部で、軽く押すと鈍い響きを感じることがある。

筋肉
後脛骨筋、長指屈筋

運動神経
脛骨神経

知覚神経
伏在神経(脛骨内側より皮膚に分布)

血管
後脛骨動脈・静脈

足の少陰腎経

主治(臨床応用)
・月経不順、無月経、子宮出血、帯下(おりもの)など婦人科疾患
・下腹部痛、冷え、腸の働きの低下
・陰部のかゆみや違和感
・足の冷え、むくみ、下肢のだるさ

▶ 特に「腎虚からくる婦人科疾患」の要穴。腎と衝任脈をつなぎ、月経や生殖機能の調整を司る。

名前の由来(オリジナル解釈)
「交信」とは、
▶「交」は**交わる・繋がる**、
▶「信」は**伝える・響き合う**という意味。

つまり交信とは、 ▶「腎」と「任脈・衝脈」という二つの“精と血の大河”が深層で連絡を取り合うポイント。
▶ 生殖・月経のリズムを全身と“交信”させるための中継点。

経絡的意義・陰陽の連結点
・「腎経」と「衝脈・任脈」の三者が交わる特異点。
・腎の“精”を元に、任脈が月経の流れを整え、衝脈が血の海を調節する。
・その連携を可能にする“橋渡し”がこの交信穴。

▶ 言い換えれば、「個と全体をつなぐ内なる交信装置」

象徴的なイメージ(詩的表現)
・「夜空に星と星が結ばれ、物語が生まれる場所」
・「途切れていた川と川が、地下でひそかに合流する地点」
・「月のリズムと命の川が、静かに交信する秘密の場所」

▶ 交信は、**“命の航路を更新する再同期スイッチ”**

施術の要点・臨床の工夫
・婦人科系の問題には、三陰交・関元・気海と組み合わせて施術
・下腹部の冷えや機能低下には温灸が有効。特に「陽気を呼び戻す」作用あり
・内面の情緒の滞り(月経前症候群や気滞)にも応用できる

▶ 感情と身体が分断されたような感覚に、「交信」は再接続を促す

精神・感情面への効果
・女性特有の情緒の波(怒り・悲しみ・不安)への安定作用
・自分の内側の声が聞こえなくなったとき、再び“自己との交信”を取り戻す穴
・愛や性、生きる意味との繋がりを回復させる

▶ 自律神経系にも穏やかな調整効果を示し、心身の「交信回路」を整える役目

現代的応用
・生理痛・PMS・更年期障害など女性のライフステージに応じた支援穴
・不妊症や冷え性、ホルモンバランスの崩れにも
・ストレスと月経周期の乱れがリンクしている現代女性にとって重要な調整点

▶ 交信は、**“沈黙していた身体と心を、再び語らせる場”**である。

→築賓(ちくひん)

←復溜(ふくりゅう)

→手の厥陰心包経

←足の太陽膀胱経

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