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腹通谷(はらつうこく) |

腹通谷 — 心と腸をつなぐ静かな峡谷
言葉にできないことは、まずお腹で詰まる。
腹通谷を通せば、それは言葉にならなくても、流れていける。
それは“心の消化”の第一歩。
英語
Kidney(KI)20
Tonggu(Open Valley)
腹通谷(はらつうこく)
足の少陰腎経20
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin
腹通谷
はらつうこく
haratsukoku
取穴部位
上脘穴の外5分、臍の上5寸に位置する。
肋骨弓の下縁に近い位置で、腹直筋の外縁付近に取穴する。
軽く仰臥し、呼気時に指が沈み込む感覚が得られる部位が目安となる。
筋肉
腹直筋
運動神経
肋間神経
知覚神経
肋間神経前皮枝
血管
肋間動脈、上腹壁動脈

主治(臨床応用)
・胃腸の膨満感、食欲不振、胃の停滞感
・げっぷ、しゃっくり、胸苦しさ
・慢性的な胃弱、消化吸収不良、脾虚体質
・更年期以降の腹部冷え、虚弱体質
・怒りや緊張によって腹が張る、腹部緊張症状
▶ **腹通谷は、胃と腎をつなぐ「内なる峡谷(きょうこく)」のような要穴。食と感情の通り道を開く。**
名前の由来(オリジナル解釈)
「腹通谷」の“腹”は、まさに胃腸を中心とした腹部全体を指し、
“通”は通じる、流れる、疎通することを意味する。
“谷”は、**窪み・エネルギーの集まる場所・陰のエッセンスが流れ込む地形**を指す。
この名には、**「腹の谷間を通して気が流れる場所」「陰気が静かに集まり、次に流れ出す経路」**という象徴的な意味が込められていると解釈できる。
▶ **腹通谷は、「心と腸をつなぐ峡谷」。ここを通すと、滞っていた感情と食が動き出す。**
精神的・感情的意味合い
・緊張や不安が胃腸に現れる人に特有の反応が出やすい
・「お腹で物事を受け止めすぎる」タイプ、感情を腹で抱え込みやすい人に有効
・心の消化不良、つまり**理解できない感情を抱えている状態**へのアプローチ点
・内向的で自己消化が遅く、感情表現が苦手な人に圧痛が出やすい
▶ **“腹が通る”と、感情も素直に出せるようになる。**
臨床応用のヒント
・食後に膨満感が強くなる人、食欲の波が激しい人にチェックしたいポイント
・上脘・中脘とともに使うことで胃の「動きの不調」改善に効果的
・精神的な問題が腹部の緊張として現れる人に対して、**心療内科的鍼灸**の入り口としても活用可
セルフケア・養生法
・食後30分ほどしてから、手掌で軽く腹通谷を包み込むように温めると消化が促進される
・呼吸が浅い人は、腹式呼吸と組み合わせて触れることで副交感神経が優位になりやすい
・「お腹が張る」原因を“食”より“心”に求めてみると変化が生まれやすい
▶ **食が滞ると、心も滞る。通谷を開けば、どちらも動き出す。**
詩的な表現
・「お腹に風が通れば、心もまた軽くなる」
・「腹に溜め込んだ言葉が、通谷からほどけていく」
・「静かな峡谷を通して、身体が内なる声を聴き始める」
→幽門(ゆうもん)
←陰都(いんと)
→手の厥陰心包経
←足の太陽膀胱経
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