![]() |
兪府(ゆふ) |

兪府とは、内なる呼吸が「世界の音」と交わる場所。
英語
Kidney(KI)27
Shufu(Shu Mansion)
兪府(ゆふ)
足の少陰腎経27
The Kidney Meridian of Foot-Shaoyin
兪府
ゆふ
yufu
取穴部位
前正中線上の璇璣(任脈21)の外2寸、鎖骨の下縁、第一肋間に位置する。
胸鎖関節のやや内側、鎖骨の下を指でなぞると感じる小さなくぼみに沿って取穴する。
筋肉
大胸筋、鎖骨下筋
運動神経
胸筋神経、鎖骨下筋神経
知覚神経
肋間神経前皮枝、鎖骨上神経
血管
胸肩峰動脈胸筋枝、内胸動脈

主治(臨床応用)
・咳嗽、喘息、胸が詰まるような呼吸困難感
・喉の違和感、声の出にくさ、胸の閉塞感
・息を吸い込みにくい、あるいは無意識に呼吸が浅くなる傾向
・ストレスによる胸部圧迫感、不安からくる動悸
▶ 兪府は、腎気が“肺”と交わる最終の門。
「気が上り切った」ときに、天へとひらかれる扉。
名前の由来(オリジナル解釈)
「兪」は“通じる・開放される”の意味。「府」は“集まり・要所”を示す。
つまり、**兪府は“生命の気(腎気)が胸中に通じ、外界と交わる重要拠点”**を意味する。
▶ **腎経の終点であるこの穴は、肉体を出て“意志”や“霊性”が上へと昇る出口でもある。**
象徴的・精神的な意味
・内なる意志を、声や行動として「外」に出すための最終ゲート
・自我を超えて、世界と接続しなおす「霊性の通路」
・胸郭が開くと、宇宙と“共鳴”するような深い呼吸が可能になる
▶ **兪府は「閉ざされた心」がひらく音のないチャクラ。**
臨床応用のヒント
・胸にこもった“言いたいのに言えない”エネルギーが強い人に有効
・呼吸が浅く、いつも胸を守るように縮こまっている人に手技刺激すると変化が早い
・内在する“覚悟”を身体から引き出すツボでもある
セルフケア・養生法
・緊張やストレスで呼吸が浅くなった時、兪府に両指を軽く当て深呼吸を繰り返す
・声が震える、人前で発言できないとき、ここに意識を向けて姿勢を正すと安定する
・ヨガや瞑想前にここを軽く刺激しておくと、呼吸が深まり集中しやすい
詩的な表現
・「兪府は、言葉にならない願いが空へと昇る“無音の門”」
・「胸の鎧が外れたとき、初めて声は風と共鳴する」
・「沈黙をやぶる覚悟が、この一点に宿る」
▶ 兪府は、腎から始まった生命の旅が胸で終わる場所。
そして同時に、魂が新しい音を得て、また旅立っていく場所でもある。
→涌泉(ゆうせん)
←彧中(或中)(いくちゅう)
→手の厥陰心包経
←足の太陽膀胱経
関連記事
