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厲兌(れいだ) |

思考と熱を断ち、静寂に還る“鋭い門”
思考や感情の「過熱状態」から身心を守る、ミニマルなヒーリングポイント。
それが厲兌です。静けさは、足元から始まる。
英語
Stomach(ST)45
Lidui(Severe Mouth)
厲兌(れいだ)(井金穴)
足の陽明胃経45
The Stomach Meridian of Foot Yangming
厲兌
れいだ
reida
取穴部位
第2趾外側爪甲根部、爪の角を去ること約1分(約3mm)の位置。
皮膚の変化や圧痛点で位置を補正することも多い。
筋肉
皮下組織内で明確な筋肉はなし(骨膜近く)
運動神経
―(この部位には主要な運動神経支配はなし)
知覚神経
浅腓骨神経の足背枝が主に分布
血管
第2背側中足動脈の枝(末梢血流が弱いことが多い)

主治
・口腔内の熱症状(口臭、歯痛、口内炎、のぼせ)
・高熱、意識混濁、熱性のてんかんなど急性症状の初期対応
・悪夢、浅い睡眠、精神の高ぶり(肝火上炎・心火旺盛)
・食欲不振、消化不良、膨満感(胃腸機能の末端調整)
中医学的解釈
・足の陽明胃経の井穴(せいけつ)であり、経気が皮膚表面で始まる“始原”のツボ。
・五行で「金」に属し、胃経の「土」を剋すため、**熱や毒素を抑える働きが強い**。
・井穴の特徴である「開けて通じさせる」作用から、経絡の詰まりや内熱を素早く鎮める要所。
名前の由来(オリジナル解釈)
・「厲」は警戒・激しさ、「兌」は口を表す象形文字。
・これを転じて、**「口から発する異常(熱・興奮・毒)を、鋭く断ち切る門」**という意味が込められている。
・また「厲(レイ)」には、霊的・異界的なものとの接点を切る力があるとされ、精神的動揺への効果も示唆される。
精神的・エネルギー的な側面
・現代人の「情報過剰・思考過多・感情の奔流」による脳過熱を冷ますスイッチ。
・**眠れない夜、ネガティブな夢が続くとき、気持ちがふわふわと上に抜ける感覚**を感じたときに有効。
・「足元から落ち着きを取り戻す」経穴として、地に足をつける瞑想前の儀式的刺激としても活用できる。
臨床応用
・高熱時の補助的な意識回復サポートに:
― 厲兌に「刺絡(しらく)=少量の出血刺激」を行うことで、熱邪の排出を図る。
・慢性化した口臭や胃熱症状には、足三里・内庭と合わせて流れを整えると効果的。
・思考の混濁(情報疲労)には、静かに厲兌を刺激し、呼吸を整えるだけでも脳が明瞭になる実感が得られる。
セルフケアのすすめ
・夜、スマホやパソコンから離れる前に、指でそっと押さえるだけでもOK。
・**1日頑張った「思考の熱」を足先から抜く意識で行うと、瞑想や入眠の質が変わる。**
・夢見が悪い時は、刺激の後に温かい足湯を組み合わせるとより効果的。
注意点
・末端であるため冷えやすく、血流が不足していると効果が出にくい。温めることで反応が高まる。
・体力の著しく低下している人には、出血を伴う刺激(刺絡)は慎重に。
→承泣(しょうきゅう)
←内庭(ないてい)
→足の太陰脾経
←手の陽明大腸経
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