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三陽絡(さんようらく) |

▶ 三陽絡は、「陽の暴走」を「陽の循環」に変える知恵の要穴。
英語
Triple Energizer(TE)8
Sanyangluo(Three Yang Connection)
三陽絡(さんようらく)
手の少陽三焦経8
Triple Energizer (Triple Heater TH) Meridian of Hand-Shaoyang
三陽絡
さんようらく
sanyoraku
取穴部位
陽池穴の上4寸、前腕背側で総指伸筋と小指伸筋の間。
掌を軽く下に向けた状態で、骨間の谷間に指が吸い込まれるように取穴。
筋肉
総指伸筋、小指伸筋
運動神経
橈骨神経(深枝)
知覚神経
後前腕皮神経
血管
後骨間動脈

主治(臨床応用)
・三陽経(手の陽明大腸経・手の少陽三焦経・手の太陽小腸経)の疏通障害による頭痛、肩こり、腕の緊張・疼痛
・肩関節周囲炎、肘の可動制限、手首の鈍痛
・偏頭痛やこめかみのズキズキとした痛み(側頭型)
・発熱初期、悪寒と発熱の交互、いわゆる「少陽病期」の寒熱往来症状
・眼精疲労や耳の詰まり感、側頭部から外耳にかけての違和感
▶ 「三陽」の経気をまとめ上げる“交通のハブ”として活躍する経穴。
名前の由来(オリジナル解釈)
「三陽」は、手の陽経(三焦・大腸・小腸)のこと。
「絡」は、経脈同士をつなぎ合わせる“絡脈”のこと。
すなわち、**三陽の経気が交わり、情報とエネルギーが連絡し合う中継地点**。
▶ 「三陽絡」は、陽の力を調律する“調和の司令塔”。
精神的・象徴的な意義
・「張りつめた陽気」を整理し、循環させるポイント。
・過剰な意志、抑え込んできた怒りや焦燥が、熱として体に現れたとき、
それを“循環”というかたちに変換してくれるツボ。
・「どうしても動きすぎてしまう」「止まれない」人に、
静かなリズムを取り戻させるスイッチ。
▶ 身体の「陽のうねり」を、整えて還流させる渦のような場所。
臨床応用の組み合わせ
・側頭部の偏頭痛には、三陽絡+太陽+率谷。
・肩こりと腕の重だるさには、三陽絡+肩髃+曲池。
・耳の閉塞感・耳鳴りには、三陽絡+翳風+中渚。
・悪寒発熱の寒熱往来には、三陽絡+外関+足の臨泣。
セルフケア・養生法
・「がんばりすぎて頭が熱い」「手がほてる」「肩が張って抜けない」
そんなときに、三陽絡を指でじっくり押し込むと、
体中の熱が末端へ流れ、クールダウンのきっかけになる。
・デスクワーク後やストレス過多のときの“気の放出口”として活用できる。
詩的表現
・「三陽絡は、陽の力がぶつかりあい、調和へと転ずる交差点」
・「過剰な思考、焦る心、熱くなる頭──三陽絡が静かに鎮めてくれる」
・「陽気がめぐる道に渋滞が起きたとき、その交通整理を担うのがこの穴」
・「走りすぎる心と、動きすぎる手足。三陽絡で“ちょうどよく”なる」
→四瀆(しとく)
←会宗(えそう)
→足の少陽胆経
←手の厥陰心包経
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