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東洋医学と更年期障害 |
東洋医学と更年期障害
感情の過多

「喜怒節ならざれば則ち蔵を傷る。蔵傷らるれば、則ち病陰に起こるなり。その陰に生ずるものは、憂思は心を傷る。
寒重なれば肺を傷る。忿怒は肝を傷る。酔いて房に入り、汗出て風に当たりて脾を傷る。
力を用いること過度、若しくは房に入り汗でて浴すれば則ち腎を傷る。」(霊枢:百病始生篇)
■五臓と情志が乱れた時、更年期は重くなる
更年期とは、単なる女性ホルモンの変化ではなく、「全体の調和が乱れる時期」と東洋医学では考えます。
五臓六腑のバランスが微妙に崩れ始めることで、心身に多様な変化が現れます。
■更年期と「腎精(じんせい)」の関係
『素問』では「女子は七歳をもって腎気盛んに…」とあり、女性の生理リズムは腎と深く関わるとされます。
更年期とは、「腎精」が次第に衰え始める時期。これは骨・髪・耳・脳・生殖・内分泌すべてに影響を与えます。
■更年期に現れる典型的なパターン
| タイプ | 主な症状 | 関係臓腑 |
|---|---|---|
| 肝気鬱結型 | イライラ・生理不順・胸のつかえ | 肝 |
| 腎陰虚型 | のぼせ・口渇・寝汗・耳鳴り | 腎 |
| 心脾両虚型 | 不眠・不安・健忘・動悸 | 心・脾 |
| 脾腎陽虚型 | 冷え・むくみ・疲労・頻尿 | 脾・腎 |
■五志過多はホルモンだけでなく「気・血・津液」にも影響
東洋医学では、ホルモンバランスの崩れは、腎精の消耗・肝気の停滞・心血の不足・脾気の虚弱などとして表現されます。
現代医学のホルモン療法では補えない「気・血・神」のケアこそ、東洋医学の得意分野です。
■“閉経”は「経が止まる」ことであって、「流れを止めてはいけない」
経血は止まっても、気血の流れ・情志の流れ・対人関係の流れは止めてはいけません。
心が閉じれば、気も閉じ、病は内にこもります。
「うつ」「パニック」「動悸」「息苦しさ」などは、気の詰まりの現れとも言えるのです。
■自助養生法:通す・緩める・温める
- 朝、手足を動かし、肝血のめぐりを促す
- 夕方は目を休めて肝を労わる
- 首の後ろ(大椎〜風門)を温める
- 夜は足湯で腎を補い、心を静める
古典より抜粋
更年期障害

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