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経絡・経穴(ツボ)

上廉泉(じょうれんせん)EX-HN21

英語
Extra points-Head and Neck
EX-HN21
Shang Lian Quan
Upper Injustice Fountain,High Honor Spring

奇穴

上廉泉(じょうれんせん)
Jourensen(EX-HN21)

取穴部位
オトガイ結節(あご先の骨)の直下から約1寸下方、舌骨体の上方にある舌骨上筋群の間の陥凹部。
舌を軽く押し付けると、舌骨がわずかに浮き上がるため、その上にできる柔らかいくぼみを取穴の目安とする。

取穴方法
患者に軽く口を開け、喉をリラックスさせてもらう。術者は顎先を上方へやさしく持ち上げながら、舌骨上に指腹を当てると自然に陥凹が触れられる。
圧痛や鈍い響きを確認できれば正穴にあたっている。

筋肉
顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、舌骨上筋群

運動神経
顎舌骨筋神経(下顎神経の枝)、顔面神経(舌骨上筋の一部)

知覚神経
舌神経(下顎神経の枝)、頸神経叢の舌骨部皮枝

血管
顎下動脈、舌動脈の枝

主治
嚥下困難、発声障害(失声・声のかすれ)、舌強直、口内炎、咽頭痛、慢性喉頭炎、
唾液の異常分泌(過剰または不足)、舌の痺れ、痰のからみ、咽頭部のつかえ感、
食いしばり・顎下の緊張、ストレス性の「のどの詰まり(梅核気)」。

名前の由来
「廉」は“境界・仕切り”、 「泉」は“湧き出る液・気血の集まり”を示す。
口腔と咽頭の境界に位置し、**声・唾液・気が集まり湧く場所**であることから「上廉泉」と名付けられた。
特に舌根部の気血循環を整える働きが強いため、古典では“言語の井戸”とも比喩された記述がある。

中医学的考察
咽頭・舌根部は「腎開竅於耳・心開竅於舌」の交差領域であり、ここが詰まると声・飲み込み・呼吸が不調和になる。
上廉泉は、腎気の不足による舌根のだるさ、肝気鬱結による喉のつかえ、
痰湿が絡む咽頭腫脹や声の不調に特に効果を示す。
また、舌骨上筋群の緊張を緩めることで、**呼吸の浅さや自律神経の乱れ**にも間接的に作用する。

その他重要な事柄
・舌下部の経絡(任脈・陰維脈・絡脈)が交わる重要な結節点で、古くから“言語・嚥下の要穴”とされる。
・刺鍼は浅めに行い、深刺は避ける(舌下神経・舌動脈の走行のため)。
・声枯れや嚥下困難に対しては、廉泉(CV23)、天突(CV22)との組み合わせが非常に有効。
・食いしばり患者では、この部位の硬結が強く、鋭敏な反応が出やすい。

奇穴 上廉泉

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