
肩こり
英語
Stiff shoulder,Frozen shoulde
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肩こりとは
肩こりは、首から肩・背中にかけての筋肉が緊張し、硬くなることで血流が悪くなり、痛みや重だるさ、不快感などを生じる状態です。
姿勢の悪さ、精神的ストレス、運動不足、パソコンやスマホの長時間使用などが原因となることが多く、自律神経失調の一症状としても見られます。
肩こりがひどくなると、頭痛や吐き気、集中力低下、睡眠障害など、全身の不調を引き起こすこともあります。

肩こりと関連する病気
ただの肩こりと思っていても、実は下記のような重大な病気が隠れている場合もあります。
・狭心症や心筋梗塞などの心疾患
・脳動脈瘤や脳出血などの脳血管障害
・肺がん、胸膜炎など胸部疾患
・頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症などの脊椎疾患
「いつもと違う痛み」「安静にしていても痛む」「腕や手にしびれがある」などの症状がある場合は、早急な医療機関の受診が必要です。

肩こりと四十肩・五十肩の違い
肩こりと混同されがちなのが、いわゆる「四十肩」「五十肩(肩関節周囲炎)」です。
これは肩関節の可動域が制限され、痛みと運動障害を伴う疾患で、40~60代に多く見られます。
日常の肩こりとは異なり、腕を上げられない・後ろに回せないといった可動域の制限が特徴で、夜間痛や急激な炎症が起こるケースもあります。
また、類似症状として以下のような疾患もあるため注意が必要です。
・腱板断裂
・肩峰下滑液包炎
・石灰沈着性腱板炎
中医学からみた肩こり
中医学では、肩こりは「気血(きけつ)の滞り」や「風寒(ふうかん)の侵入」「肝の疏泄障害」などによって起こると考えられています。
●気滞血瘀型(きたいけつお)…ストレスや怒りで気が滞り、筋肉が硬くなりやすい
●寒湿阻絡型(かんしつそらく)…冷えや湿気によって巡りが悪くなり、重だるさを感じる
●肝陽上亢型(かんようじょうこう)…怒りっぽく、血圧が高めで頭痛を伴う肩こり
そのため、単に筋肉をほぐすのではなく、体質や生活全体から調整していくアプローチが求められます。
肩こりの養生法
肩こりを予防・改善するには、以下のような日常の意識とケアが重要です。
・意識して肩の力を抜く
・胸を開いて背筋を伸ばす(猫背を改善)
・あごを軽く引いて首の緊張を緩める
・こまめなストレッチや深呼吸で筋肉と自律神経をゆるめる
・入浴や温灸で血流を良くする
・スマホやPCは目線を下げすぎず正面に保つ
中医学的には、冷えを避け、「陽気(ようき)」を守ることも大切です。

肩こりに効果的な鍼灸・整体・マッサージ
臨床でよく使われる経穴(ツボ):
【肩部】
・肩井(けんせい)…首と肩の境目、肩こりの代表的なツボ
【背中・首】
・曲垣(きょくえん)…肩甲骨の内側の緊張をゆるめる
・大椎(だいつい)…免疫・自律神経にも関係、首の付け根
・風池(ふうち)・天柱(てんちゅう)…頭痛や眼精疲労を伴う肩こりに
【自律神経・内臓バランス】
・合谷(ごうこく)・内関(ないかん)・肝兪(かんゆ)・厥陰兪(けついんゆ)など
※市販の「お灸」でも使用できますが、体質に合った部位を選ぶには専門家の判断が理想的です。
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参考文献・引用
背骨から自律神経を整える ねじるだけで体と心が変わっていく!
(著)石垣英俊
清流出版
2016年06月17日発行
肩こり 関連外部リンク
How to release a frozen shoulder
Harvard Medical School
Home Exercises for the Stiff or Frozen Shoulder
University of Washington
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代々木ゼミナール大阪南校