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自律神経失調症の食事

英語

diet for dysautonomia

目次

・バランスの良い食事

・五大栄養素と水の重要性

・飽食の時代を乗り越える工夫

・季節・土地と身体をつなぐ「旬」の力

・スーパーで買える生薬的食材(中医学の視点)

執筆者

井出井出 貴之(鍼灸師)プロフィール

バランスの良い食事

自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスによって働いています。
このバランスを整えるためには、まず基本である「食」の見直しが必要です。

私たちの体と心は、日々口にするものから作られます。偏った食事や加工食品に偏る現代人の食生活では、自律神経が乱れやすくなります。

1日3回の食事を通して体を整えることは、薬を使わず自然に神経を整える最も基本的で確実な方法の一つです。

自律神経と食事の関係

五大栄養素と水の重要性

現代栄養学では以下の5大栄養素と水が重要とされています:

● タンパク質:神経伝達物質やホルモンの原料になります。
● 炭水化物(糖質):脳や神経のエネルギー源になります。
● 脂質:ホルモン合成や神経の保護に不可欠です。
● ビタミン:栄養素の代謝を助け、自律神経を調整する働きもあります。
● ミネラル:マグネシウムやカルシウムなどは神経の興奮を抑えます。
● 水:血液やリンパ液の流れを整える基本です。

中医学では、これらを「気・血・津液(しんえき)」としてとらえ、調和が取れているかを重視します。
現代栄養と中医学をつなぐ視点として、食事の質・量・時間・季節感を重視するのが理想です。

飽食の時代を乗り越える工夫

日本のような豊かな社会では、高カロリーで味の濃い食品が手軽に手に入ります。
これは、進化の過程で「脂肪と糖を好む」ようになった私たちの脳にとって、誘惑の連続です。

中医学では「脾(ひ)」の働き=消化吸収を担う中心的な臓器とされ、
暴飲暴食はこの「脾」を弱らせ、結果的に「気・血」が不足し、自律神経のバランスが崩れると考えます。

● よく噛むこと
● 空腹を感じてから食べること
● 間食を控えること

こうした「食べない工夫」も、食と神経を整える重要な知恵です。

食と自律神経の関係

季節・土地と身体をつなぐ「旬」の力

季節と土地に合った食材は、私たちの身体にも自然な調和をもたらします。

例えば、
● 夏の野菜:トマト・きゅうり・スイカ → 熱を冷まし、水分補給に役立ちます。
● 冬の根菜類:ごぼう・大根・ねぎ → 体を温め、内臓を助けます。

中医学では「天人相応(てんじんそうおう)」という考えがあり、
自然(天)と人間(人)は対応しているとされます。
食を通じてその時期の自然に身をゆだねることが、体と心のバランスを取り戻す鍵になります。

スーパーで買える生薬的食材(中医学の視点)

薬膳では、食べ物も「薬」としてとらえます。
身近な食材にも、実は自律神経にやさしい作用を持つものがあります:

しそ(紫蘇):発散作用があり、気の巡りを良くし、解毒にも役立ちます。
ユリ根:滋陰・安神の作用で、心を鎮め、乾燥した体に潤いを与えます。
ねぎ:外寒を散らし、風邪の初期や気血の巡りに良いとされます。
玄米:脾胃を補い、気をつくる。食物繊維で腸内環境も整えます。
なつめ:補血安神。女性や疲れやすい人におすすめ。緊張緩和にも。
甘草:調和の薬と呼ばれ、ほかの食材のバランスを整える。

これらは漢方薬の材料にも使われており、日常の食事で気軽に取り入れることで、自然に身体を整えてくれます。

薬膳的な食材たち

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