
頻脈
英語
Tachycardia
脈が速い、心臓がバクバクする、ゆっくりできない。
もくじ
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頻脈とは
頻脈とは、心臓の拍動数が1分間に100回を超える状態を指します。
運動や緊張による一時的な心拍数の上昇は生理的ですが、安静時にも頻脈が続く場合は注意が必要です。
一般的には、毎分120を超えると病的な頻脈が疑われます。

脈拍の正常値
1分間の正常な脈拍は60〜100回とされ、平均は70〜80回程度です。
年齢や体格、体調によって個人差はありますが、明らかな頻脈は医療的な確認が必要です。
頻脈の症状
動悸、息切れ、吐き気、冷や汗、胸部不快感、意識がもうろうとするなどの症状が現れることがあります。

頻脈時の血圧
頻脈が生じると、血圧が一時的に低下することがあります。
反対に、脈拍が低下する徐脈時には、血圧が上昇する傾向があります。
頻脈の原因
・ストレスや不安、睡眠不足
・心臓病(狭心症、心筋梗塞など)
・バセドウ病などの内分泌疾患
・貧血や脱水、発熱などの代謝異常
・カフェイン、アルコール、喫煙などの刺激物
・加齢や更年期障害

頻脈の対処法
・深呼吸をしながら息を止める「バルサルバ法」
・冷水を飲む、顔を冷やすなどの刺激療法
・副交感神経を高めるリラックス方法(ぬるめの入浴、瞑想、ストレッチなど)
・刺激物(カフェイン、アルコール、タバコ)を避けることも重要です。

頻脈と寿命
安静時心拍数が高い人は、そうでない人に比べて死亡率が高いという研究結果があります。
特に心疾患の既往がある方は、心拍数の管理が予後を左右する重要な指標になります。
生理的な頻脈の原因
・運動、緊張、怒りなどの感情変化
・暑さや脱水による循環促進
これらは一時的であり、体が正常に働いている証でもあります。

病的な頻脈の原因
・心臓の電気信号異常(発作性頻脈、心房細動など)
・甲状腺機能亢進、貧血、感染症、薬剤中毒など
・神経系の不調(自律神経失調症など)
頻脈の治療法
・薬物療法(β遮断薬など)
・カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)
・重篤な場合は植え込み型除細動器(ICD)などの処置が行われます。

頻脈の全体像
頻脈は「結果」であり、その背景にある原因や生活習慣を見直すことが重要です。
単に脈を抑えるだけでなく、体の声に耳を傾け、全体を整える視点が求められます。

頻脈の鍼灸、整体、マッサージ
自律神経を整える代表的な経穴:
・百会(ひゃくえい)…精神安定、全体調整
・天柱(てんちゅう)…首肩の緊張を緩める
・肩井(けんせい)…交感神経の緊張緩和
・厥陰兪(けついんゆ)…心臓と精神をつかさどる「肝心系」への作用
・腎兪(じんゆ)…全身の気を養う
これらのツボは、整体や指圧、温灸にも活用できます。
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本位性頻脈症候群(POTS)
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参考文献
今さら聞けない心電図−改訂第2版
池田 隆徳 (編集)
メジカルビュー社; 改訂第2版
2022/3/4発行
MEDICAL TECHNOLOGY(メディカルテクノロジー)心電図パーフェクトレッスン 2023年 臨時増刊号 第51巻13号[雑誌]
髙梨 昇 (監修)
医歯薬出版
2023/12/26発行
自律神経失調症 便秘 関連外部リンク
Tachycardia
Mayo Clinic
Tachycardia: Fast Heart Rate
American Heart Association
Tachycardia
Cleveland Clinic