月経前症候群(PMS)の診断基準

英語
Diagnostic criteria for premenstrual syndrome
PMS
月経前症候群の診断基準
月経前症候群(PMS)は、月経前の数日間に心身のさまざまな症状が出現し、月経開始とともに軽快する疾患です。 現代医学における診断基準は以下の通りです。
- ① 過去3回の月経周期において、月経開始前5日間に以下の症状の少なくとも1つがある
- 精神症状: 抑うつ気分、怒りの感情、いらいら、不安、混乱、引きこもり
- 身体症状: 乳房の痛み、腹部膨満感、頭痛、むくみ
- ② 症状は月経開始4日以内に消失し、少なくとも周期12日目までは再燃しない
- ③ 症状は薬物やアルコール、ホルモン剤などの影響によるものではない
- ④ 症状の出現が客観的に確認されている
- ⑤ 社会的・経済的な機能障害が確認される(例:家庭内不和、仕事・学業への影響、引きこもり、自殺願望など)
中医学から見たPMSの本質
中医学では、PMSは単なる「月経前の不調」として片付けるのではなく、身体全体の「気・血・津液」のバランスや、「肝・脾・腎」の働きの失調として捉えます。 特に「肝の疏泄作用の失調」により、情緒の変動や痛み、水分代謝の滞りが起こるとされます。
弁証論治によって以下のようなタイプに分けて対応します:
- 肝気鬱結型: 情緒不安定・怒りやすい・胸脇の張り→柴胡疏肝湯など
- 肝脾不和型: 情緒不安・腹部不快・疲労感→逍遥散など
- 肝腎陰虚型: のぼせ・不眠・動悸・乾燥→知柏地黄丸など
鍼灸・整身・整息による根本治療
西洋医学では抗うつ薬やホルモン療法など対症療法が中心ですが、当院では「自律神経系・内分泌系・感情体」の統合的調整を目的とし、以下のようなアプローチを重視します。
- 鍼灸療法: 肝経・脾経・腎経を中心に用い、気血の流れと内臓の調和を促進。
- 整身(身体の歪み調整): 骨盤の歪みを整えることで、経血排出とホルモンバランスを安定させる。
- 整息(呼吸調整): 丹田呼吸をベースに副交感神経優位へ導き、心身の安定と自然治癒力を回復。
対症療法ではなく、「真に整える」ためには、日々の在り方から整える必要があります。 体・心・呼吸を整えた先にある“調和”こそが、PMSの根本治療の鍵なのです。
未来型統合医療のご提案
私たちは「病名」ではなく「人」に向き合います。PMSをはじめとする女性の不調は、単なるホルモン異常ではなく、環境・生き方・考え方の影響を色濃く受けています。
あなたの本質と向き合う治療を大切にしています。根本を見つめ、共に整える道へ、一歩ずつ歩みましょう。
備考
月経前症候群の診断基準
モルトーラら
月経前症候群(PMS)の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
腎兪(じんゆ)、次髎(じりょう)、胞肓(ほうこう)、足三里(あしさんり)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
執筆者
参考文献
PMSバイブル―月経前症候群のすべて キャサリーナ ダルトン
学樹書院 2007
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関連外部リンク
Premenstrual syndrome (PMS)
Mayo Foundation for Medical Education and Research (MFMER).
Premenstrual syndrome (PMS)
A federal government website managed by the Office on Women's Health in the Office of the Assistant Secretary for Health at the U.S. Department of Health and Human Services.
Premenstrual Syndrome (PMS)
American College of Obstetricians and Gynecologists
月経前症候群(PMS)
済生会 Imperial Gift Foundation, Inc.
月経前症候群(PMS)
株式会社ギミック