男性の更年期

英語

Monopause: Male menopause

執筆者

井出貴之（鍼灸師）プロフィール

男性の更年期障害とは男性ホルモンのテストステロンの低下による体調不良のことです。

男性ホルモンのテストステロンは、筋肉や骨の発達、性機能、脳や血管などを健康に保つ働きなどがあります。

男性ホルモンのテストステロンが低下することにより、筋肉量や骨量が減少します。

また内臓脂肪が増加し、肌や髪の毛の変化が起こります。

女性は閉経に向かってエストロゲンが急激に減少するため、更年期障害の症状が急激に起こりますが、

男性はテストステロンの減少がゆっくりで、

年齢とともに徐々に低下するので、更年期障害の症状が起こるのも一般的には緩やかです。

ただ人により個人差があります。

男性ホルモン値が基準値未満の場合、加齢性腺機能低下症(LOH症候群)とよばれます。

男性更年期障害の主な症状は、無気力、だるい、よく眠れないなどの精神的症状。

性欲低下、勃起障害(ED)などの性機能障害。

ほてりや、多汗、鬱状態など、はっきりと表現しづらい症状が長く続くのが特徴です。

男性更年期の原因は、年齢によるホルモンの低下だけでなく、ストレスや環境、性格などの影響を受けやすいのが特徴とされています。

環境やストレスなどにより男性ホルモンのテストステロンの分泌が減った場合に起こります。

男性の場合、女性のような月経がないため、更年期に気づきにくいのが特徴です。

うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい
(著)堀江重郎
東洋経済新報社
2016年07月15日発行